「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」。
もうこのタイトルが、「まさに!」であり、「これ以上ない!」と、ミニマリスト界隈の方ならきっとそう思うことでしょう。
この新刊を監修したミニマリストしぶさん、2018年に出版された「手ぶらで生きる。」では「最小限の物だけで暮らすことのよさ」を説いて、多くのミニマリストさんにヒントを与えてくださいました。
かくいう私も多大な影響を受けた者のひとり。たいへん参考になりました。
そして「手ぶらで生きる。」から5年。
次は実在するミニマリストの方々の協力を得て、その所持品や生活スタイルにフォーカスした書籍といいます。
今回はなぜそのコンセプトとなったのか?
「捨て方の守破離」ではなく、「物選びの守破離」に使える書籍をつくりたかったから。
「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」ミニマリストしぶ監修 はじめに より
「守破離(しゅはり)」とは、芸道・芸術の修行における過程のこと。
まずは先人のなすことをマネしつつ自分のものにし、しだいに独自のオリジナリティを出していく、という流れのこと。
今、SNSを開けば、「いかに少ない物で生活するか」をめざし、物の数を減らすための片付け術や、捨てるためのマインドやノウハウが多くの場所で語られています。ミニマリストを志す初心者の方にとって、こうした「捨て方の守破離」は大いに価値のある情報です。
「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」ミニマリストしぶ監修 はじめに より
たしかに、いまやネットで「ミニマリスト」や「捨て方」・「片付け方」とワードを検索すれば、膨大な先人の知恵にヒットします。
しかし、ぼくにいわせてもらえば、ミニマリスト生活のいちばんの醍醐味は「捨てる」ことよりも、「減らしたあとに、何を残したか」の部分にあります。 (中略) 少なくする過程で何を優先し、「なぜそれを選んだのか」を語れる人こそが、真のミニマリストだとぼくは思います。
「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」ミニマリストしぶ監修 はじめに より
ミニマリストとは、ただ物を減らすことを目的とした生き方ではない、私も常々そう思っていました。
物の数をしぼりつつ、自分にとって本当に必要な物、大切な物だけを手元に残したい。
そんな気持ちで取捨選択をしていたら、いつの間にかミニマリスト気質になっていた、私もそんな感覚があります。
そして最新作「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」では、数多くのミニマリストさんたちが厳選した、自分にとってのお気に入りファッション・ガジェット・暮らし・食生活・習慣が、ずらり。
見開き完結でシンプルに、テンポよく紹介されています。
さて、自称ミニマリストのはしくれの私が本書をぱらぱらめくってみると…。
どれも生活をシンプルかつ、豊かにしてくれそうな物ばかり!
「そうそう、これがないと!」
「へー、こんなものもあるんだ」
自宅で所有している物とひとつひとつ見比べてみると、これがなかなか興味深い。
自分が知らず、先輩ミニマリストさんが「これいいよ!」と言っている物、どれも試してみたくなります。
もし紹介されているアイテムたちをコンプリートしたならば、キッラキラのムテキミニマリストの誕生かもしれません。
また、実際自分が持っている物、大切にしてる食生活や習慣などにも言及されているのはうれしいもの。
特に食生活編では我が家もかなり重なる部分があり、なんだかほっとしました。
もちろん、ミニマリストさんたちのアンケート結果が反映された本書に記載されているモノと自分が所有しているモノが違っても、それはそれでよし。
それぞれに自分が心地よいミニマリズムのかたちがあるはずですからね。
とはいえ、まったくのミニマリスト初心者の方にとっては、たいへん参考になる至高の一品たちがずらり!
「捨て方の守破離」の次のステップ、「物選びの守破離」のヒントとして、ぜひしぶさんの「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」をどうぞ。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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