喉元過ぎれば、また走りたくなる
あれだけ「つらい」「しんどい」「もう無理」と思った100kmのウルトラマラソン。それなのに、終わって数日経つと「あれ?そんなにきつかったっけ?」と自分でも信じられないくらい、けろっとしてしまう。これはもう、自分の記憶力の問題か、あるいはランナー特有の忘却能力か。
でも、思い出すのは、身体の痛みではなく、心地よかった風の匂い。目の前に広がる壮大な景色。エイドで交わした、地元の方やランナーさんたちとの会話の温かさ。
そういうものが、少しずつ胸の奥に戻ってきて、「また走りたいな」となる。不思議なものです。
ううう、めちゃくちゃ良い大会なんですよ、飛騨高山ウルトラ…!!
今回の反省:「目的」がぼんやりしていた
今回のウルトラマラソンで、完走できなかった原因がわかりました。それは、自分の中に「目的」が定まっていなかったこと。
これまで3大会連続でサブ10(10時間切り)を達成し、前回はあと数分で9時間切りというところまできていました。ですが、今の自分の生活や練習量(月間150km程度)を考えれば、これ以上の記録更新は簡単ではない。
それなのに、「なんとなくいけるかも」という根拠のない期待にすがり、さらには、今回も憧れのランナーさんのように「動画も撮りながら走ろう」と欲を出してしまった。結果、完走もできず、動画撮影も中途半端に終わるという、ダブルで不完全燃焼。
そこには、ただただ油断・慢心がありました。それを自分で認めないと、前に進めない、今ははっきりそう思います。
甘くない、甘くないぞ、ウルトラマラソン…!
自分に問い直す「なぜ、走るのか」
ウルトラマラソンを始めて7年。いつしか自分にとって、ウルトラは「好きでやっているライフワーク」になっていました。だけど、今は一度立ち止まって、しっかり考えたい。
自分はなぜ走るのか?何を得たいのか?どう生きたいのか?
惰性では走れない。惰性では完走できないのがウルトラマラソンです。だからこそ、ちゃんと立ち止まり、問い直したい。そして、また走り出したい。
ふつふつと再燃してきました。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫