収納ライターの「おさめ ますよ」さんの「ざんねんな収納」を図書館で借りて読みました。
もので散らかった部屋を片付けてすっきりしたい!
そう意気込んで、雑誌の片付け特集を読んだり、達人のおすすめ収納術を試したり、収納品売り場に買いに走ったり・・・。
なのに、部屋が全然片付かない。
おさめさんは、そのような状態を「ざんねんな収納」と呼びます。
部屋を見渡してみると、「ざんねんな収納」、ありませんか?
「ざんねん」な収納
「ざんねんないきもの辞典」という本、ご存知ですか?
よく知られている動物の生態の裏側にある、彼らなりのけなげな生き方にフォーカスしたコミカルな辞典で、子どもたち中心に話題になっています。
「残念」と書くとなんだかネガティブに見えますが、「ざんねん」とすることで、ちょっとかわいくなって、くすっと笑えるような気がしませんか。書き方マジック!
今回の「ざんねんな収納」も、散らかった部屋を片づけたいと、本人なりに頑張っているのに、片付けの結果がなかなか出ない人の行動パターンを取り上げていて、なかなか興味深いです。
全編にかわいいネコの家族のイラストがちりばめられていることに加え、収納の問題を一問一答形式、見開きで完結しているため、子どもでもあっという間に読めると思います。
登場キャラクターが、「ざんねん一家」という家族の設定も良いですね。
片づけは嫌いだけど、家族のために「いつもきれいな部屋」を目指すママ。
片づけは苦手だけど協力的で、ママのサポート役に徹するパパ。
よくある構図だと思います。
家族で片付けを頑張っているのに、なぜかいつの間にか散らかっている・・・。
そんな不思議な家族の収納問題に、思わず「わかる~!」と膝を打ちます。
ツッコミたくなる収納あるある
中でも、片付け・収納に関して、誰もが口にする「あるある口癖」は誰しも心当たりがあるのではないでしょうか?
よし片付けよう!と思った時に、人がこんなことを言うのを聞いたことがありませんか。
「散らかっているほうが落ち着く」
「もったいないから」
「やせたら着ます!」
「時間があるときに」
「家が狭いせい」
「とりあえず取っておく」
「あると便利」
「ざんねんな収納」おさめ ますよ より
こう見ると笑えますが、自分ごとと考えると、なんだか耳が痛くなりますね(笑)
これらの発言に共通していることは、「今考えるのがめんどくさい」ということではないでしょうか。
考えることを放棄しているので、散らかった現状が変わらない、ということになります。
逆を返せば、片付けが苦手な方は、「今・この瞬間に集中して決断をすれば、変えられる」、ということだと言えます。
上の「あるある口癖」、眺めていると、寝っ転がってぽろぽりお尻をかきながらテレビを見ている人が浮かんできませんか?(私だけ?)
その重い腰を上げて、今すぐ行動、レッツゴーです!
収納を考えないための、究極のメソッド
なんて、だいそれたことを書きましたが(笑)
私はミニマリスト気質になってからは、収納をどうしよう?と考えることがほとんどありません。
理由はひとつ。そもそも持ち物が少ないから。
自分にとって必要なモノが限られているから、それをどうスペースに収めるか、収納のことを考える必要がないのです。
もし今のまま独身になっても、6畳ワンルームでじゅうぶんモノの置き場は足ります。
つまり、「収納を考えないための、究極のメソッド」とは、モノの数・量を減らすことだと言えます。
常日頃「収納するために収納グッズを増やす」ということは本末転倒だなと思っています。
これは、本書の「ざんねん」の典型例です。
ですので、まずは収納グッズを買わなくて済むよう、むしろ既存の収納グッズをいっそのこと手放すくらい、モノの数・量を減らせば、自然とお部屋はすっきりしていくのです。
収納上手は失敗上手。ざんねんの先には、きっと成功がある・・・・・・!
「ざんねんな収納」おさめ ますよ より
散らかった部屋で収納に振り回され疲弊している方には、ぜひ本書をパラパラめくってみていただきたいと思います。
片づけは何度失敗しても大丈夫。まずはできることから始めてみましょう。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫