ふと、目が覚めたら春でした(笑)
文字通り目の回るような毎日で、振り返ることもなくしばらく過ごしていました。
そして気づけば4月1日。
毎年3月の記憶がほとんどないという、危ない状態(笑)
今年も仕事の繁忙期、なんとか終わりました。
もう一度バラバラになった習慣と、心と身体を整えていきます。
簡単にくずれてしまう、ひとの習慣
ここまでこつこつ築き上げてきたはずの習慣は、ちょっと忙しくなるだけであっという間に崩れてしまいました。
毎朝3:00には起きていた身体は、ほうっておけば6:00台にならないと目が開かなくなりました。
アラームの設定は3:30にしてあるのに、鳴っては止め、鳴っては止めの繰り返し。
いつしか妻の方が早く布団から出て身支度をしていました。
やろうと思っていた英語も動画も手付かず。今日もできなかったと後悔ばかりが残る。
そして起きられない、決めたことをやっていない、で自己肯定感はどんどん下がり、気分もマイナス方向へ傾いていきました。
佐々木典士さん『ぼくたちは習慣で、できている』
そんな悶々とする中で手にした一冊の本。
佐々木典士(ふみお)さん著『ぼくたちは習慣で、できている』
氏のもうひとつのベストセラー『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』もわたしがミニマリストを目指すきっかけのひとつになったので、何かヒントになればと思って手に取りました。
しかし久しぶりの文庫本。なんだかかわいくていいなぁ。
本棚にたくさん並べるつもりはないけれど、一冊くらいあってもいいかもしれない。
内容としては、ミニマリズムを主軸とした習慣の構築のノウハウ本です。
全編通して小さなパートの構成なので読み易いし、軽妙な語りで引き込まれます。
「意志力は、生まれつき決まっている?」
そんな問いから、なぜ人は習慣が身につかないのか?悪習がなぜ断ち切れないのか?そして目指す習慣を身につけるにはどうすれば良いのか?と展開。明快な理論で、すっきり腑に落ちました。
読み終わる頃には、もう一度自分の習慣を組み立てるやる気が出て、目の前が明るくなるのを感じました。
「落ち着いたら」、そんな日は来ない。
どのパートも「確かにそうそう!」と膝をたたいてしまうのですが、特に身に沁みたのは、「いつか」は来ないということ。
わたしたちがいつも思っている「落ち着いたらあれをしよう」「いつかあれをしよう」。
残酷な事実。そんな日は、一度たりとも来たことがないし、これからも来ることはないということ。
佐々木さんもそれを40歳前に感じたそうですが、わたしもそう感じます。
「子育てが落ち着いたら」「収入が安定したら」「繁忙期が終わったら」「老後になったら」
何か区切りをつけようとして、「いつか」を設定するけど、その時を迎えたところで自分は変わっていないし、なんならその時を過ぎたことすら気づいていない。
本当にこのままでいいのか?
本の中では、「自分との約束を守る」というにも言及されています。
「朝◯時に起きる」「◯◯を勉強する」「◯キロ走る」
それができなかった時の虚しさは、自分との約束をすっぽかしてしまったことへの後ろめたさ、なのかもしれません。
この世でたったひとりの自分との約束だけは、せめて守りたい。
きっと、その積み重ねこそが自己肯定感を上げる、幸せを感じる唯一の方法、なのかもしれません。
春。ここからもう一度自分と向き合って、習慣を組み立てていきたいと思います。
ただしあまり気負わず、まったりやっていきます。