【読書】2025年6月の読書記録

6月はミステリを満喫した!

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泡坂妻夫『乱れからくり』

30年前、当時中学生だった友人が熱弁していた名作をようやく手に取る。古さなど皆無、導入からラストまで夢中で一気読み。中でも、推理を固めるために主人公たちが赴いた「意外すぎる場所」に目が点になった。緻密なからくりと大胆なまとめ方はミステリの醍醐味そのもの。ごちそうさまでした。

島田荘司『北の夕鶴 2/3 の殺人』

凍てつく北海道を舞台に、不可能犯罪と怪談が絡むスケール大のトリック。切なさを帯びた物語が胸に残り、読後感は不思議と爽快。検索してみたら、ドラマ版で鹿賀丈史さんが吉敷竹史を演じていたと知り、映像も追いかけたくなった。

綾辻行人『霧越邸殺人事件』

幻想と閉鎖空間が交錯する大作を再読。これを若き綾辻氏が20代で書き上げた事実にあらためて驚く。美術品のうんちくが物語に立体感を与え、鬼気迫る終盤は何度読んでも鳥肌。山荘ミステリ好きにはやはり外せない。

貴志祐介『黒い家』

実はまったく予備知識がなく、ただ「怖いよ」というレビューだけで手に取った一冊。結果、良い意味で後悔した。(後悔に良いも悪いもあるか?)安い言葉にすれば、めちゃくちゃ面白い。こちらも夢中で一気読み。作中の〈人はみんなちがう。それぞれが宇宙〉という言葉が示す、理解不能な他者の恐怖。たしかに、まったく何を考えているかわからない人が、いるという怖さにひやりとした。そしてさらに、映画版を検索しているともう一度驚く。原作の舞台は京都なのに、金沢ロケになってるやーん!!しかも、知っている景色が盛りだくさんやーん!!映画は1999年の作品。若い頃、もしリアルタイムでこの作品を観ていたら、間違いなくトラウマになっていた。これ、大御所俳優さんたちの若かりし頃の怪演を見るだけでも価値がある。やばすぎる…。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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