最近、マラソンの指南書をいろいろ読んでいます。
マラソン歴は長いものの、これまで完全に感覚で走ってきたわたし。
遅ればせながら、そろそろきちんとフルマラソンと向き合う時が来ました。
これまでとはガラッとランニングスタイルを変えてみようと思っています。
「前半型の走り」の限界
わたしの一番直近の公式のフルマラソンの結果がこちら。もう3年前になります。
ネットタイムは3:10:21。
フルマラソン3時間切りの、いわゆる「サブスリー」まであと10分ほどというところです。
注目すべきはラップタイム。
今見返してみると、めちゃくちゃです(笑)
スタート5kmを22:57で入ってから、21:22、21:36、21:04、と上げていき、ハーフは1:33:10、そこからあからさまにどんどん失速していきます。
35km〜40kmは24:31と、1キロ4:55程度まで落ちて、なんとかゴールしたようなレースでした。
がむしゃらに走っていたら、知らないうちにここまでたどり着いた、というような適当な走り。
おそらく、ここまでは気力だけで出せるタイムなのだろうと感じます。
しかし、その先、サブスリーを目指すには?
このままではいけない。
このたび3年前の自分の結果を見直し、次回のレースに向けて走り方を改善しようと思いました。
後半型の走り「ネガティブスプリット」
わたしのような、前半でできるだけスピードを上げて貯金をつくり、後半で取り崩していく走りを「ポジティブスプリット(前半型の走り)」として、その逆のランニングスタイルを「ネガティブスプリット(後半型の走り)」と言います。
昨今、後者の走り方が注目され、トップランナー・市民ランナー問わず記録更新の重要なポイントとなっているようです。
そんなマラソン界のトレンドすら疎い、ランナーのはしくれです(笑)
サブスリーまであと10分ほどという現状から、きちんと学んでその差を埋めていきたいと思ったとき、いくつかの書籍で「ネガティブスプリット」について言及されていたので、これは試して見る価値があるなと思ったのです。
参考文献はこちら。
「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン」小出義雄
「マラソンは「ネガティブスプリット」で30分速くなる!」吉岡利貢
信じてやってみよう
上の吉岡利貢さんの「マラソン~」にサブスリー達成の場合の参考ペースがあります。
スタートからの5kmを21:36で入り、ハーフまでイーブンペース、そこから後半35km〜40kmを21:10になるように徐々に上げていくということです。
※あくまで3:00:00ギリギリのペース
ハーフまでは思った以上に抑えていくということですね。
大会本番は、スタートから気分が高揚するもので、気づけばついついペースが上がってしまうもの。
それをぐっとこらえて後半のために余力を残しておけるかがポイントということです。
小出監督の「30キロ過ぎで〜」でも後半型の走りの有効性について具体的に解説があります。
いずれの著者の見解としても、ネガティブスプリット(後半型の走り)は、精神的にも肉体的にも科学的根拠からメリットがあるランニングスタイルのようです。
これまで前半でできるだけ貯金を貯めておく走りをしていた者としては、「果たして30km以降で力が残っているのか?」心配なところではありますが、まずは信じてやってみます。
私自身、これまでのランニング人生、誰かの影響で走り方を変えるということはなかったのですが、今こそその道のプロの言うことを素直に学んで、実行する時だと思っています。
40歳を迎えた今、こうやって毎日快適に走れる人生も、いつまで続くかわからない。
であれば、凝り固まった考えのため無駄な時間を過ごすより、さっとスタイルを変える柔軟さも必要だと思います。
まずは次回5月15日の「とやま清流マラソン」でネガティブスプリットを試してみたいと思います。
そこでサブスリーできるのか。果たして結果やいかに!?