ベタすぎる「ランナーあるある」なのですが、よく周りの方から聞かれることがあります。
Q:「毎日走ってるの?」
このやりとりを何度もしてきたランナーさんも多いのではないでしょうか。
こう言われて、どんな気持ちになりますか?
私たちランナー側の気持ちと、お互い心地よい質問の仕方について考えてみました。
「毎日走っているの?」
私たちを「ランニングが趣味の人間」だと認識した人の口から自然と出る、「毎日走っているの?」という質問。
私自身の回答は、
A:「はい、毎日走っています。一日の距離はそれほどでもないですけどね。」
です。
実際、職場までの通勤ランがメインで、片道2.3km、往復4.6km、を私はほぼ毎日走ります。休日も軽くリフレッシュランをするので、よほどのことがない限り毎日走るのは本当です。
ところが、これで一応会話は成立しているのですが、この同じ質問をされて「??」となるランナーさんも中にはいるのではないでしょうか。
私のように毎日走っているランナーさんもいれば、週末だけ走る方、週に2・3日隔日で走る方、それこそランナーの数だけ走り方はあると思います。
場合によっては、上の質問をされて「毎日走りたいけど事情があってできないんだよ」とイラっとする方や、「ランナーたるもの毎日走らないといけないんだ。。」と不安になる方もいるかもしれません。
質問をする方にとっては、相手がそんな気持ちになるとはあまり考えない場合も多いでしょう。
実はこれ、会話の中で「今日は良い天気ですね」と同じくらい、特に意味のない質問だからです。
ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、「毎日走っているの?」と聞いてくる方は、私たちがランニングが趣味だということにさほど興味がないのだろうと感じます。
この質問が、なぜ私たちにすっと入ってこないのでしょうか?
クローズド・クエスチョン
「毎日走っているの?」
こうした「Yes」「No」の二択で答えることを強いられる質問は、いわゆる「クローズド・クエスチョン」(閉ざされた質問)と呼ばれます。
たとえば、 「お仕事は順調ですか?」という質問。
答えは「順調」か「順調じゃない」かの二択になってしまい、それ以外の返事がしにくくなります。
よって私たちランナーが「毎日走っているの?」と聞かれた場合も、走るのが「毎日」か「毎日じゃない」かの二択になり、自分なりにカスタマイズしたランニングのリズムを説明しずらくなります。
このような「クローズド・クエスチョン」は、会話の中で相手に問い詰める印象を与え、盛り上がりにかける質問の仕方といえます。
オープン・クエスチョン
その逆が、「オープン・クエスチョン」(開かれた質問)です。
たとえば「お仕事は順調ですか?」ではなく、「最近、仕事はどうですか?」と聞かれれば、相手は成績のことでも、職場の雰囲気のことでも、新しく始めたプロジェクトのことでも、自分の話しやすい話題で返すことができます。
これを応用すると、「毎日走っているの?」は「最近、ランニングはどうですか?」と言い換えても良いかもしれません。
すると、聞かれたランナーさんは、
「いやぁ、最近調子が悪くてね、全然走れてないんだ・・・」
「この前〇〇の大会に出たんだけどね・・・」
なんて、ちょっとニヤニヤしながら答えてくれますよ(笑)
感覚的に、この質問をして「最近絶好調です!」という反応のランナーさんはほとんどいないですね。
ぼちぼち調子が良い方は、ぜひ遠慮せず「絶好調です!」と答えましょう(笑)
『言いかえ図鑑』大野萌子
今回参考にしたのは、大野萌子さんのベストセラー「言いかえ図鑑」です。

本書には、上の「オープン・クエスチョン」「クローズド・クエスチョン」のような初歩的な会話術からよくある会話のバリエーションが網羅されているので、たいへん参考になります。
人対人の世の中、「言わなくても良いこと」「言ってはいけないこと」「言い方を考えたほうが良いこと」、さまざまあります。
私も最近気にしている「言い方」。
どんな相手にどんな言い方をするか、きっと正解はないかもしれませんが、それでも快適に会話のキャッチボールをしようとする姿勢はどんなときも大切だと思います。
私もランニング以外の趣味の方にたいしても「〇〇は最近どうですか?」と、さらっと聞けるようにしたいなと思います。
人はそれぞれいろんな趣味があるもの、お互い敬意をもって接したいものです。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫