マラソン偏差値
ランナーズ2025年1月号の特集「マラソン偏差値」を読んで、私も大いに勇気づけられました。

年齢とともに記録の維持が難しくなるのは、真面目に取り組む市民ランナーにとって避けて通れない課題。ですが、この「偏差値」という新たな視点には、年齢の下り坂のランナーの一人として救われたような気がしました。
この偏差値は、2023年度の全日本マラソンランキングをもとに、年代・性別別に算出された信頼性の高いデータに基づいています。
私自身、43歳でフルマラソン2時間48分。掲載された表を参照すると、偏差値にして65を少し超えるくらいでしょうか。
サブスリーを達成してもどこか実感が湧かなかったのですが、こうして全体の中での自分の位置が見えると、やっと腑に落ちた気がします。
偏差値を未来の目標に変える楽しみ
このマラソン偏差値の面白いところは、今後の目標設定にも活かせる点です。
たとえば「今の偏差値を維持したい」と思ったとき、「では60歳でどのくらいのタイムが必要なのか?」が分かる、のような。
ちなみに私の今の偏差値65を60歳でもキープしようとすると、約3時間30分で走ることが目安になるようです。
数字に縛られすぎるのはよくないかもしれませんが、「なんとなくこの辺りを目指したい」という長期的なイメージを持つことで、モチベーションがぐっと変わる気がします。
加齢によって体力が落ちるのは自然なこと。でも、落ち方を緩やかにする努力はきっとできる。
個人的には、どこまでも突き抜けるよりかは、今の65を基準にそこを守っていけたら良いなと思っています。
これからのラン人生を考えるうえで、この偏差値という基準は、私にとっても良い指針になりました。
偏差値47の高校生が偏差値65のランナーに
そうそう、偏差値といえば、私は高校時代、偏差値47の学校に通っていました。
部活で長距離走はやっていたものの、適当でいい加減な走り方で、特に成果も出せず、もはや悔しささえ感じることなく卒業していきました。
そんな自分が20年以上経った今も走り続け、マラソンでは偏差値65の位置にいるなんて、なんだか感慨深いです。
ここまで遠回りしてきたけれど、結果的に「自分の場所」を見つけられた気がしています。
当時は見えなかった景色が、今ようやく見えてきた。そう思うと、自分を少しだけ誇らしく感じます。
果たしてここからどこまで伸ばせるのか。年齢に逆らうのではなく、年齢と向き合いながら、自分らしい走りを続けていきたいです。
マラソン偏差値という物差しを手にした今、新たな目標に向かってまた一歩、走り出してみようと思います。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫