バッグに文庫本を入れる習慣
いつからか、どこへ行くにも、何をするにも、ショルダーバッグに文庫本を一冊、入れるようになりました。
バッグは無印良品の1,990円のもの。シンプルで軽く、どこへでも連れて行ける相棒です。
そして文庫本には、エルコミューンのブックカバーをかけています。これがめちゃくちゃかわいくて、手触りも最高。私が使っているのは、黒地にフクロウのワンポイントが入ったデザイン。
他にもたくさんの動物モチーフが揃っていて、カラーバリエーションもきれい。ついつい集めたくなってしまいます。自称ミニマリストですが、こういうものにはいちいちときめくんですよね。(40代男性談)
ブンコボンを持ち歩く
ハードカバーでもなく、シンショでもなく、「ブンコボン」という響き。このなんだか間の抜けた、リズミカルな音が好き。
たとえば、村上春樹の小説に登場する人物のように、スーツのポケットに文庫本を一冊忍ばせ、バーで独り静かに読む──そんなおしゃれな姿に、少しだけ憧れます。実際にそこまでのスタイルは真似できないけど。
それでも適当に選んだ一冊にフクロウのブックカバーを巻き、バッグに放り込んで外出する。わずかな待ち時間や隙間時間に、紙のページをめくる心地よさ。電子書籍にはない、紙の質感と偶然の出会いがあるという。
適当すぎるわたしにちょうどいい
読むジャンルも作家も、特に決めません。気の向くままに、手当たり次第に選びます。「ブンコボンを持ち歩く、適当読書」──そんなタイトルで本でも書こうか、なんてふと思うことも。たぶん書かないけど。
ぱっと小説を開いた瞬間、まるで別の世界にワープするような、不思議な感覚があります。ひゅんっと、気持ちよく物語の中へ飛び込める、その瞬間を、私はきっと期待しているのだと思います。
いつか紙の本がこの世から消えてしまう日が来るなら、そのときもこうして文庫本を持ち歩きながら、見届けたい。そんな、ちょっと適当で、でも本気のようなことを思うのです。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫