逃げるが勝ちの時もある
どこに行っても油断すればストレスフルな現代社会。仕事や人間関係、家庭の問題など、ほうっておけば心をすり減らすような出来事は数え切れません。
時には、どうしても辛いことから逃げることが最善の選択肢になることもあります。致命的なダメージを受けるくらいなら、「逃げるが勝ち」と割り切るのも一つの手段。
私自身、新卒で入った会社は怒声や罵声が飛び交うブラック企業でした。このままでは心身が持たないと判断し、転職を決意。結果として2回の転職を経験しました。そして15年ほど前に現在の職場に巡り着き、おかげさまで今は満足のいく環境で働かせてもらっています。
この経験を通じて強く感じたのは、「どうしても無理な状況なら思い切って逃げてもいい」ということ。自分の生存本能に従い、健全な環境を求めることは決して悪いことではないと、身をもって学びました。
むしろ、限界まで我慢してしまう方が危険で、命や心を守るための「逃げる」という選択は、時として必要不可欠なのです。
逃げグセがつくと、けっこうまずい
一方で、「逃げる」ことを習慣化してしまうと、負のスパイラルに陥る危険があります。ちょっと面倒なことを避ける、恥をかきたくないから挑戦しない、といった小さな逃げが積み重なると、それがずぶずぶと習慣となってしまいます。
逃げグセがつくと、このように展開していきます。
- 知識や経験がアップデートされない
- できることが減っていく
- 誰からも期待されなくなる
- 人から頼られなくなる
- 心がすり減っていく
- 居場所がなくなる
特に年齢を重ねるにつれ、この悪循環は深刻になるということを、40代のいま痛感します。若いうちはまだ「挑戦する場」が多くありますが、逃げ続けることで成長の機会を失い、気がついた時には手遅れになることもあります。
逃げることで一時的に楽になるかもしれませんが、その先には孤独や無力感が待っている可能性が高いのです。
ほんの少し踏みとどまる勇気を
とはいえ、すべての困難に立ち向かう必要はありません。大切なのは、「本当に逃げるべき状況か、それとも向き合うべきか」を見極めること。そして、些細なことから逃げる癖をつけないようにすることです。
思い返せば、これまでの人生で「やりたくないな」と思ったことでも、実際にやってみたら
「あれ?意外となんとかなった」
「なーんだ、思ったより大したことなかった」
「やった!新しい知識を得られた」
なんて経験がたくさんあったはずじゃないですか。その小さな積み重ねが結果、今の自分を作っているのです。
だからこそ、今日も「面倒だな」「やりたくないな」と思うことがあるかもしれません。でも、ほんの少しだけ踏みとどまり、着手してみる。たったそれだけで見える世界は変わるかもしれません。
いきなり大きな挑戦をする必要はなく、まずは「逃げる前にちょっとだけやってみる」という習慣を持つことが大切だと思います。
逃げるべき時には逃げる。ですが、簡単に逃げてしまうクセはつけない。そのバランスをうまく取ることが、充実した人生につながるのではないでしょうか。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫