小学校一年生の息子くん。
学校の授業の中で、唯一プールが大の苦手といいます。
一番はじめの回でうっかり溺れてしまったことを本人がずっと引きずってしまい、その後も授業に出たり休んだりを繰り返しつつ、夏休みに突入。
そんな様子だったので、先生からはプールの補習のお声がかかっています。
さぁ、どうしよう?
このままじゃいかん!と立ち上がったのは、我が家のスイマー・ママさん。
「みんなでプールに行こう!」
と、家族の休日に、近所のプール施設に向かうこととなりました。
かくいうワタクシ・パパさんも、プールは大の苦手。
偉そうなことはいえません。
小学校の頃も、結局何メートル泳げたっけ?
ぜんぜん25mも泳げなかったはず。
思い出しても、なんだか水中が苦しくて、目も耳も痛いし、脚をバタバタしても前に進まない。
なんという苦行!!
そんな記憶しかなく、いつしか自分の中で「水泳=苦手」という考えが、固着して剝がれないようになっていました。
くだんの息子くんが、自分と同じ水泳に苦手意識を持っている姿。
かつての自分自身を見ているようです。
夏休みが始まって、水中歩行を楽しむシニアのみなさん・きゃっきゃと遊ぶキッズたち。
初めて行ったプールは、外の灼熱の気温を忘れてしまうくらい、快適な空間でした。
こうやって老若男女、みんな楽しく過ごせる場所って、いいなぁ。
しばらく幼児用プールで、持参した浮き輪に浮かんで遊んだ後、特訓にうつります。
しっかり足の着く浅めのプールで、ママさんパパさんもそばにいる。監視員の方もいる。
もはや、息子くんにとっては最高に安全な状況の中での練習です。
まずは水に顔を数秒つけることからなのですが。
それでも、怖い!溺れてしまうかもしれない!
まだ本人にはそんな恐怖心があるようです。
ママさんは彼を根気よく安心させようと手取り足取り教え、カナヅチの私は、そばで見守るしかありません。
うーん、どうしよう?
そうだ!
この全然泳げないパパさんが、泳げるようになったら、息子くんのやる気も上がるかもしれない?
本人は負けず嫌いなところもあるので、いっちょ試してみようと思いました。
いっしょに何秒潜れるか、勝負!
ぶくぶくぶく…ぷはーぁ!
パパさんの勝ち~(^○^)!
なんて、大人げないこと言ったり。
ノッてきた私は、ちょっこら泳いでみようと、ビート板を持ってきました。
こうやって泳ぐの、いつ以来だろう?
久しぶりすぎて、泳ぐ感覚がゼロにリセットされています。
スイマーの妻から、「できるだけリラックスして」とアドバイスを受けつつ、レッツゴー。
足を、バタバタバタバタ…ッ!!
あれ?
イメージよりぜんぜん前にすすまないぞ。
ぬぉーーーーーっ!!
バタバタバタバタ…ッ!!
きゃっきゃと遊ぶ小学生のキッズたちの間を、必死で足をバタバタさせるおじさんが、ゆっくり通り過ぎる。。
何度か止まり、それでもようやく向こう岸までたどり着いたとき、なんとも言えない充実感が湧いてきました。
へたっぴだけど、楽しい!!(^○^)
もしかすると、もっと練習すればもっと泳げるようになるかもしれないぞ。
直感でそう感じました。
長年泳いでいなかったことで、図らずも泳ぎのクセがリセットされ、まさに生まれたて、伸びしろ満タンの状態に戻った?
と、おめでたいアタマのパパさんは、そう思ったのです(笑)
それまで抱えていた苦手意識は、ホンモノだったのでしょうか?
子どもの頃は、周りの子からどう見られるか、先生からどう思われるかを気にして、苦手なことに自らフタをしてしまっていたのかもしれません。
単純に、練習していないから、できない。ということから目を背けていた、というか。
ところが、今さら何を気にするのか。
周りを見渡してみても、誰も何も気にしていないし、自分だって他の人が泳いでいようが歩いていようが、気にならないじゃないか。
初心者上等。
もっと練習して、すいすい泳げるようになろう。
この夏は、そんなきっかけの夏にしよう。
対岸でママさんとあーだこーだ言いながら水に慣れようとする、息子くん。
今、泳ぐのが怖いのに必死な息子くんにとっては、パパさんが泳げるようになっても、それがどうした?かもしれません。
ですが、いつかほんの少しでも気づいてもらえたら嬉しいな。
練習していないからできない、練習すればなんとかなる。
周りの人は、自分で思っているほど自分のことを気にしていない。
この夏、またいっしょにプールに行こう!そして帰りに、アイスを食べよう。
そうして練習して、きっと気が付いた時には、息子くん、私より全然泳げるようになっていることでしょう(^○^)
どうぞどうぞ、パパさんのことなんか、スイスイ追い抜いていってくださいね。
私も初心者なりに、水泳を楽しみたいと思います。
やった、これでまた健康的な家族のアクティビティが増えた、ラッキー!
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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