海外で開催されたウルトラマラソンで、こんなニュースが飛び込んできました。
9月30日~10月1日に開催された、ギリシャはアテネからスパルタまでの全246kmを36時間以内に走破する、超ウルトラマラソンレース「スパルタスロン」
今回はこの過酷なレースで準優勝を果たした日本人ランナー、曽宮道(そみやとおる)さんにフォーカスします。
そのストイックな姿勢を知ると、40代のランナーとしておおいに刺激を受けます。
うーん、刺激が強すぎる。。
40歳でフルマラソン2時間20分切り
曽宮さんは高校まで陸上競技部に所属し、5000mや10000mで好成績を収めていましたが、高校卒業後は完全に競技から離れ、30歳の時にダイエットがきっかけでマラソンを始めたそうです。
30歳までは草野球以外ほとんど運動をせずヘビースモーカーだったにもかかわらず、一念発起し練習を重ね、初のフルマラソンである2012年の京都マラソンではなんと2時間48分という記録を打ち出しています。
驚きのエピソードが盛りだくさんの、M高史さんとの対談が面白すぎます。↓
中でもつぼなエピソードはこちら。
曽宮さんは30歳でマラソンに挑戦し始めた頃は、ご自分がすぐに止めるだろうと思いアディダスのスニーカー(スタンスミス)を半年ほど履いて走っていたといいます。
なんともマイペース。。その後はアディダスのアディゼロを履いたとか。
そして初フル以降着々と記録を更新し、40歳で2時間20分を切るという驚愕の成長を遂げています。
もちろん、想像を絶する努力や練習の積み重ねがあると思いますが、それを肩肘張らずにお話される様子に曽宮さんの柔らかいお人柄を感じます。
超ウルトラランナーの覚醒
M高史さんとの対談のほとんどは高校~30歳以降のフルマラソンについての話題でどれも興味深いのですが、私は最後の5分に注目しました。
曽宮さんがウルトラマラソンの世界に足を踏み入れたきっかけについてのくだりです。
曽宮さんは2020年の「サロマ湖100kmウルトラマラソン」に挑戦するつもりで、2019年の「チャレンジ富士五湖」と「柴又100K」に出走。
これが人生初めてのウルトラマラソンだったそうです。
そして初ウルトラにもかかわらず、「チャレンジ富士五湖」は7時間21分12秒、「柴又100K」は7時間27分13秒でそれぞれ優勝、という驚異の成績を収められました。
これに対してご本人は、ウルトラマラソンだからといって特別な準備はしていない、とさらっとおっしゃっています。むしろ走る前にケガをしていたので途中でリタイアしようと思っていたというのがすごい。
結果的にリタイアするどころかトップをぶっちぎるという異次元という言葉すら生ぬるい走りを見せました。
曽宮さんからすると、日々のフルマラソンの練習の積み重ねが土台となっているので、「ウルトラだから」という特別感はないのでしょうね。
あまり他のランナーさんのことに詳しくない私ですが、実はそんな曽宮さんのお名前を図らずも拝見したことがありました。
それは、今年6月に開催された「第20回飛騨高山ウルトラマラソン」の結果です。
ご本人様の結果を貼らせていただきますが、驚異の記録なのでぜひ多くの方にご覧いただきたいです。
???
えっと、100kmのウルトラマラソンを、「6時間57分」???
目を疑うとはこういう時に使う表現なのですね。。私にとってはにわかには信じがたい記録です。
私がようやく100kmをサブテン(10時間切り)したあのアップダウンばかりの難関コースを、なんと7時間を切るという異次元のレベルの走りをしています。(また異次元すら生ぬるい)
いったいどんなスピード?体力?給食は?疲労は?
このネットタイムをみると疑問符とため息した出ません。(最大限の敬意です。すみません。。)
これが40歳を超えた人間のパワーなのか、活力なのか、と考えると、畏れ多くもなんだか身体の底から力が沸いてくるような感覚があります。
私たち40代は、まだまだいけるじゃないか。。
自分と比べる対象が違いすぎますが、確かな希望がわいてきます。
40代の挑戦は続く
そんな超人・曽宮道さんが、今回ギリシャを舞台とした246kmのウルトラマラソン「スパルタスロン」に挑戦しました。
なんと246kmのコースを21時間18分4秒でゴール、これで準優勝というから世界はすごい。
私は自分自身が40歳になってから、自分の好きなことを極めようとする同じ40代の方に強く共感を覚えます。
年齢なんて関係ない、好きなことをとことん突き詰めれば良い。曽宮さんの生きざまから、ひしひしと感じます。
さらに生き方が多様化する現代では、今後もそのような風潮は広がっていくはずです。
M高史さんのラジオの中で最後に曽宮さんは、今後の目標について語っています。
すると、驚くほどシンプルに「ただ狙ったレースで記録を更新していくだけ」とおっしゃっています。
ご本人にとっては福岡国際マラソンと東京マラソンがキーのようです。この二つの大会で記録を残したいというが軸にあるというとのこと。
なるほど、このような潔いほどそぎ落とされたシンプルなマインドで好きなことをじっくり追求できたら、最高の人生になることは想像に難くありません。
曽宮さんに敬意を表しつつ、私も私の切り口で、これからもウルトラマラソンを楽しんでいければと思います。
それにしても、曽宮さん、すごいなぁ。。。!!
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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