9月30日から10月1日にかけて開催された、ギリシャの「スパルタスロン2023」。
アテネのアクロポリス前を午前7時に出発し、ゴールであるスパルティ(スパルタ)のレオニダス像前までの246kmを、翌日午後7時までに、即ち制限時間36時間以内に走破する。
ランナーは日中の酷暑、夜の寒さに加え、山岳地帯のトレイルランニングにも対応しなければならない。標高は海抜0mから1200mまであり、舗装路だけでなく足場の不安定な道も走らなくてはならない。コースには75のチェックポイントがあり、それぞれ閉鎖時刻に遅れた場合は失格となる。
山岳地帯を含む246kmのレースにおいて36時間の制限時間は気象条件によっては非常に厳しく、例えば暑さに見舞われた2012年は完走率が23.3%であった。
ウィキペディア(Wikipedia)より
この期間、私もネット上でランナーさんたちの情報を追いかけていました。
246kmの過酷なコースを乗り越えてきた勇者たちのフィニッシュシーンに、胸が熱くなります。
トップランナーは上の動画の開始19分頃に到着。
そのランナーこそ地元ギリシャのフォティス・ジシモプロス(Fotis Zisimopoulos)さん、なんとその記録、19:55:09。(19時間!!)
この方、3大会連続の優勝者でもありますが、今回はさらなる偉業を達成しました。
1984年に打ち立てられた同じくギリシャのイアニス・クーロスさんの20:25:00を、約30分も縮めてコースレコードとなったのです。
制限時間36時間の246kmを19時間台で走るなんて、我々には想像も及ばない世界。
ただただ畏怖の念がこみあげてきます。
そして映像を見ていても、ゴールシーンは圧巻。
闇夜を照らす松明を持った人たちに囲まれ、ゴールのレオニダス像を目指すフォティスさん。
ブラボーブラボー!!
スパルタ市民からは、割れんばかりの拍手と歓声。
スパルタスロンのフィニッシャーは市民の英雄として称えられる、まさにその瞬間なのでした。
今年も日本からも多数のランナーさんが参加されました。
速報では、完走がかたいと思われたベテランランナーさんでもリタイアでをせざるを得ない状況が、多数あったと聞きます。
何度も完走されている方でも、必ずしも完走できるわけではないといいますから、やはりそこは世界のスパルタスロン、一筋縄ではいかないようです。
ですが、そういう事情を知りつつも感動のゴールシーンを見ていると、ますます出場に興味がわいてくるのは、いまの正直な気持ち。
映像では感じられない、生の空気感と感動を、この身体で一度味わってみたい。
来年?再来年?
いずれにせよ自らの身体の自由がきく間に私も必ず挑戦しようと、また心を新たにしたのでした。
このたびのスパルタスロンに参加されたすべてのランナーのみなさんに敬意を表します。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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