「本は読み切る前にメルカリで手放す」
ミニマリスト・しぶさんのベストセラー『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』の中で紹介されている読書法、これがけっこう使えるんです。
ちょっと方法としてはストイックかもしれませんが、合理的なメリットがアリ。
本好きミニマリストさんは試してみる価値アリだと思います。
「メルカリ読書法」とは
「メルカリ読書法」とは?
私が解説するより、3分25秒の時間があればこの動画ですべて内容はわかるので、ペタリとリンクを貼らせてもらいます。
要するに、
本を読む前に、フリマアプリの「メルカリ」で出品してしまう
という荒技。
その「メルカリ読書法」のメリットとしては、
- 本を買ってすぐに販売することで、実際のコストを最小限に抑えられる
- メルカリで出品して購入されると必ず発送しなくてはいけないので、いつまでも積読せずにすむ
- 本を集中して読むので内容がインプットされやすい
- 本が手元に残らないので部屋が散らからない
など、挙げられるということです。
しぶさんはこの方法で、紙の本を効率よく読み切ることを提唱しています。
コスト面
「メルカリ読書法」は市場で人気の本全般で使えますが、特に話題の新刊でその威力を発揮します。
たとえば、ハードカバーの新刊を1冊税込1,650円で買ったとします。
それを定価の8割の1,320円でメルカリで売った時、手数料の10%の132円、「らくらくメルカリ便」での最安送料175円を差し引くと、手残り1,013円。(梱包料は別途)
つまり、差額を考えると新刊がおよそ637円で読めたことになります。
新刊を読んだはずなのに、コストは文庫本を読んだくらいという、現代の不思議体験。
同じ作品を電子書籍で購入するとしても紙ベースの商品との割引率はこれほどまではいかないので、「メルカリ読書法」は圧倒的にコスパが良いといえます。
ミニマル面
もちろん、「今さら紙の本なんて買わないよ」という電子書籍派のミニマリスト諸兄もおられると思います。
近年、ミニマルなスタイルの読書法といえば、Kindleなど電子書籍で読むスタイルの方が増えてきました。
確かに、紙の本が手元に残らず、リーダーにどんどん読みたい本をダウンロードしても何もかさばりません。
私もKindleを使っていた時は、読みたい本がその場で手に入るし、決済も簡単なので、それこそ手あたり次第にダウンロードしていました。
「本棚に本がないし、ミニマルライフさいこー!ひゃっほー--」と悦に入っていました。
…ところが、そこにひとつ罠があったのです。
それは、「見えない積読」。
紙の本でもよくありますよね。
読みたくて買ったはずなのに、いつの間にかその本への熱意が冷め、「いつか読もういつか読もう」と部屋の隅に追いやってしまっている、あれです。
実は私も、同じことが電子書籍でも起きていたことに気づきました。
作品が気になってポチっとネットで購入するも「ダウンロードして読んだ気になる」ということが多いため、結局電子書籍生活は長くは続かず、かくしてKindle本体を手放してしまったのでした。
久しぶりにKindle(スマホアプリ)を開いてみると。。
そこには、山のように溜まった「見えない積読」がありました。
これは実際にリーダーを開かないと完全にその存在が見えないので、考え方によっては、リアルの積読よりよほどタチが悪いかもしれません。
ライブラリにずらっと並んだリストを見ると、「あー、こんな本も読みたかったのね」、となんだか切なくなります。
そして、それに気づいてもそこから読むことはないし、データを削除する必要もないので、そのまま放置、となってしまうのがオチ。
データで購入したたくさんの本たち、読まなくてごめんなさいm(__)m
そういう点では、「メルカリ読書法」によって、その本の存在を意識しつつさっと手放すことができれば、たとえ紙の本でもちゃんとミニマルな読書生活が送れる、というわけです。
注意点
ただし、この一見メリットが多い「メルカリ読書法」、当然気を付けないといけない点もあります。
一番は、やり込みすぎないこと。
「本が好きだし、新刊が格安で読める!!」としても、やりすぎは心身ともに疲れます。
出品して即購入されると、発送期日が決まってしまいます。それまでにその商品を読まないと損をしてしまう、という考えから、焦ってしまい、結局読み切れず本にサヨナラしないといけないこともあるのです。
なので、調子にのって何冊も平行して出品することは、避けたほうが無難です。
私の場合、実際はこの方法で読むのは月1・2冊程度。四六時中がっつりメルカリをやっているわけではありません。
個人差はあるかもしれませんが、私はそれくらい、ゆるく取り入れるのがちょうど良いと感じています。
あとは当然ですが、誰かに譲る前提で読むので、本は丁寧に扱うこと。
カバーや帯はちゃんと残し、ページが折れ曲がったりシミがつかないよう、細心の注意を払いながら読みます。
通常は商品の状態を「目立った傷や汚れなし」とするので、かなり気を遣います。
これも人によってはちょっと負荷がかかる読書になるかもしれませんが、次にその本を読む人への最低限の配慮をする、というだけの話です。
とはいえ、新刊を実質格安で読めて、身の回りもすっきりするお得な「メルカリ読書法」。
気になる新刊で試してみてはいかがでしょうか。
さてさて、私も次、何を読もうかな??
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫