「なかなかマラソンの記録が伸びない」
「天気の悪い日に走るのがめんどくさい」
ランナーのみなさん、ランニング・マラソンをしていると、いろんな理由で落ち込むこと・テンションが下がることがありませんか?以前は私もよくありました。
子どもが生まれて、絵本コーナーをぶらぶらする機会が増えたのですが、そこで見つけたこちらの本。大人気作家「ヨシタケシンスケ」さんの大人気作品を、今日はランナー目線でご紹介しますね。
『おしっこちょっぴりもれたろう』
大人にとってはふざけたタイトル、子どもにとっては面白いタイトル、で一発で印象に残りますね。
一見、ゆるそうなお話に見えますが、ところがどっこい実は私たちランナーにも役立つマインドが詰まっています。
私もこの本のおかげで、より楽にランニングに取り組めるようになりましたよ。
ほんの数分で、読み終わったあと、あなたも自己肯定感が上がっているはずです。
自己肯定感が上がる絵本
「そとからみたら わかんないけど、みんな それぞれ そのひとにしかわかんない こまったことが あるんだな」
主人公の男の子は、いつも「ちょっぴりおしっこがもれる」という自分の欠点を気にしています。
お母さんにも怒られるし、町を歩いていると、自分と同じ悩みを持った人はなかなかいない。
偶然同じ悩みをもつ友だちは、遠くへ引っ越してしまい、孤独を感じます。
ところが、家に帰ると、おじいちゃんが優しく声をかけてくれます。
「だいじょーぶ だいじょーぶ だってちょっぴりなんだから!ズボンはいたら わかんないんだから!」
「そして、しばらくすればかわくんだから!」
最後に面白いオチがあっておしまい、というお話です。
この絵本は、みんなそれぞれにいろんな悩みがある、ということを優しく教えてくれます。
そして、それが「自分は自分でいいんだ」「そんなに気にすることはないんだ」という自己肯定感につながります。
ランニングやマラソンに取り組んでいる中で、様々な心の動きがあります。
「目指している記録が伸びない」
「〇〇さんと比べて練習量が足りない」
「天気が悪い日に走れなかった」
心のブレは、わかりやすいように自身の走りのブレにもつながります。
だから、できるだけシンプルな気持ちで日々ランニングに取り組む。
私はこの絵本との出会いで、すっきり自己肯定感が上がったと感じました。
今回のポイントは次の3つです。
- 自分と他人と比べない
- 失敗しても何度でもやり直せる
- 笑って済ませても良い
ひとつひとつ書いていきますね。
1. 自分と他人と比べない
主人公の男の子の「ちょっぴりおしっこがもれる」ことは、もちろん、すべての人に当てはまるものではありません。人には人それぞれの悩みがあります。
つまり、自分の悩みについて誰かと比べること自体、あまり意味のないものかもしれません。
ランニングにおいても、まったく同じ目標と同じ悩みがある人はいないはずです。(近い人はいるかもしれませんが) フルマラソンで絶対にサブフォー(4時間以内に完走)を目指したい!という人もいれば、無理なく走った後の1杯のビールを楽しみにする人もいます。
しかし、そこに人としての優劣があるわけでもないですし、誰かに迷惑をかけることでもありません。誰かを目標にしてモチベーションを上げる以外は、他人をあまり意識しすぎる必要はないのです。
自分は自分で良いのです。
2. 失敗しても何度でもやり直せる
主人公の男の子は、おしっこをもらしてもすぐに乾くから平気、だと知っています。
ランニングでも、よほど致命的なケガをしない限りは、その後やり直せない失敗はそれほど多くありません。
例え目指している記録が更新できなくても、しばらく走れなかったとしても、走れるカラダがあれば、ランニングはできますし、マラソン大会にも参加できます。
多少「おしっこをもらす」などの失敗や辛いことがあったとしても、「時間が経てば乾く」。
そう割り切ってしまうと意外と楽ですよ。
私の場合、ランニングについてはいつもこう思っています。
- 雨に濡れても着替えればいい
- 靴は乾かせばいい
- 走れない日があっても明日また走ればいい
マイナスになりそうな時も、問題を真剣に考えるのではなく、自分でさらっと「乾かせる」ことが多いと思います。楽観的と言われればそれまでですが、私も無理をしないので結果的にケガもしませんし、記録も伸びています。
もっと楽にいきましょう。
3. 笑って済ませても良い
絵本のラストでは、主人公の男の子とおじいちゃんが笑って済ませておしまいです。
上の2.に関連しますが、悩みや辛さをさらっと「乾かす」には、笑って済ませることが有効な場合があります。「そんな簡単な問題じゃない!」という場面もあるかもしれませんが、基本的な考え方を笑って済ませる、に設定しておけば、案外うまくいくこともあります。
悩みや辛さをかかえるのは、負のスパイラルに陥りがちです。自分を責めない、考えすぎない、でマイナスの感情を持ち運ぶのは付かれます。
それより、あっけらかんと、笑って済ませて、また次!のほうが、すっきりして良くないでしょうか?
あれこれ考えるよりも、パッと外を走って数分経てば、イヤな気持ちも吹き飛びます。
おしっこもれたろうから学ぶ基本マインド
私は偶然知った絵本により、ランニングの基本マインドを固めることができました。
おかげ様で毎日楽に、快適に走れています。
シンプルに気持ちさえセットできれば、ランニングのハードルはぐっと下がります。
早速明日からのランニングで、「もれたろう」のマインドを取り入れてみませんか?
今回ご紹介した絵本はこちらです。参考になればうれしいです。