金沢マラソンまで、あと2日。
今年は珍しく気持ちの良い快晴が続いている金沢。
こんな日はそわそわとして、いてもたってもいられずゴミ袋を片手に走り出しました(笑)
プロギングとは
最近「プロギング」というランニングの一種が一部で流行っています。
プロギング(Plogging)とは、要はゴミ拾いとランニングを掛け合わせた運動のこと。
もともと北欧はスウェーデンが発祥のアクティビティで、スウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を合わせた造語だそうです。

誰でも気軽に取り組めるSDGsの活動として、日本でも広まりつつあります。
というわけで、私たち地元ランナーにできること。
金沢マラソンのコースのゴミ拾いをするぞー!と思って走ってみたのです。
プロギングするにあたって
プロギングをするにあたって、持ち物は基本的にゴミ袋、のみです。
他に、水分補給のボトルやタオルは念のためリュックに入れておきます。
やりかたはいたって簡単。
ゆっくりゆっくり走ります。
走っていてゴミを見つけたら、手で拾います。
軍手はしていないので、手に刺さりそうなもの、危なさそうなものは無理して触りません。
基本、燃やすごみ・カン・ペットボトルを拾うつもりで見渡していきます。
プロギング中、私は片耳のイヤホンで音楽を聴いています。
※※音量は抑えつつ、周りの人や車に気を付けていましょう。
もし音楽を聴くなら、おすすめはダンスビートの曲(ドラムが四つ打ち、ユーロビートのドンツードンツーのようなリズムの曲)です。
私はYOASOBIの「夜に駆ける」で駆けています(笑)
これで終始機嫌よくプロギングできます。
目の前にゴミが現れても、全然平気。これ、音楽によるところがかなり大きいです。
ノリノリで鼻歌を歌いながらゴミ拾いしているおじさんがいたら私ですので、そっとしておいてください(笑)
もりの里~天神町
こちら、金沢マラソンのコースマップです。

私はスタートから16km地点を超えたあたりから、プロギングを始めてみました。
もりの里界隈を抜けて、「若松橋」からです。
まずはもりの里界隈の紅葉はこんなかんじ。

いやぁ、気持ちの良い天気!

若松橋からスタート。

天神町に向かう道。

「兼六中学校前」の信号を左に折れます。


天神町。金沢マラソンのコースで一番細い道です。古い町並みは、県外ランナーさんからは「金沢ぽい!」と感じていただけるかもしれません。

おうちの前にこうやってお花を並べているところもあります。こういった心配りが嬉しいですね。

この道、突き当りに急に右に折れるクランクが現れるので注意!

さらにその後にももう一回折れるところがあるので、落ち着いて曲がりましょう。
それ以外、金沢マラソンでは注意する曲がり角はありません。

ほどなく、「賢坂辻(けんさかつじ)」交差点に出ると、大通りに合流します。
ここからもう一度、大手町・兼六園に出ます。
ここまで走ってみましたが、ゴミはほとんど落ちていませんでした。
どこの地域もそうですが、多少のタバコの吸い殻はあったので、残さず回収しました。
兼六園~金沢駅

兼六園周辺はスタート直後も通りましたが、もう一度戻ってきます。

ここで少し寄り道。兼六園の周りをぶらりと回ります。

広坂交差点と石川橋を結ぶ「蓮池門(れんちもん)通り」にこちらの看板と桜の木があります。

こちらが有名な「佐藤桜」。
金沢から名古屋まで結ぶバスの車掌だった佐藤良二さんの功績をたたえて植えられた桜です。
良二さんは、かつて金沢から名古屋までの260kmの道に桜のトンネルを作ろうとしましたが、志半ばで病で亡くなりました。
そしてその遺志を継ぐイベントが、「さくら道国際ネイチャーラン」です。
名古屋城をスタートして、35時間以内にここ金沢の兼六園にたどり着くという、250kmの超長距離レース。
今回の金沢マラソンが無事開催されることとあわせ、「さくら道」の来年の開催も祈念しました。



石垣・石畳と紅葉と青空が素晴らしく映えます。。

美術館のようですが、こちらは金沢地方裁判所です。新庁舎と呼ばれてもう久しいですね。

大手町をぐるりと回り、近江町のほうへ。この通りの建物も味があって好きです。レースではここから駅前に出るあたりで興奮してペースが上がりがちになります(笑)

近江町いちば館。

金沢駅周辺の広い歩道はよく掃除されていますが、やはりタバコの吸い殻は拾っても拾っても落ちていますね。
太いのや細いのは、紙タバコか電子タバコかの違いなんでしょうか?
タバコ吸わないからわからない(笑)
金沢駅前。金沢マラソン前半で盛り上がる場所ですね。
もー見ているだけで興奮する(笑)

駅前も横断歩道の脇にタバコの吸い殻が落ちています。
他の都市と比べたことはありませんが、駅前としては割ときれいな方なのではないでしょうか?
香林坊~寺町

金沢駅前から、南町、香林坊と走ってきました。
走るといってもプロギングの時はほとんどスピードを出しません。
日中は歩道に歩行者もいますし、観光客の方もいるのでじゅうぶん気を付けます。

こちら片町の老舗オーダーシャツ屋さんの前もゴミは落ちておらず、きれいでした。

こちらもコースのハイライトのひとつ、「片町きらら」前。毎回にぎやかな場所です。
今年は沿道の応援はどうなるのでしょうか?早く気にせず大勢の方が応援できる世の中になりますように。。

片町スクランブル交差点。やはりというか、ここが一番タバコの吸い殻が多かったです。

そのまま犀川大橋へ。

こちらの犀川大橋、なんと1924年に完成したそうですよ。約100年前!
12,000人のランナーさんがバタバタ走っても大丈夫なんて、当時の建築技術に感服します。。
まさか当時橋を作っていた方々はそんなこと想像もしていなかったでしょうね(笑)

橋からは金沢の「男川」、犀川(さいがわ)が見渡せます。
レース中は見られないと思いますので、お時間ある時に川沿いをぶらぶらしてみてください。

橋を渡って、左手に折れると、寺町寺院群エリアへ。このあたりの道もよく清掃されていてきれいです。
金沢マラソンのコースはこのあたりではずれ、あとはゆっくり走りました。

犀川の河川敷を走っているランナーさんもお見かけしました。
こんな日のランニングは、最高だなぁ。。なんとも贅沢な時間。
心も身体もリフレッシュ
ゆっくりのんびりゴミ袋を片手に走った「プロギング」。
気づけば約2時間かかっていました。

金沢マラソンのコースに沿ってゴミをチェックしてみたのですが、結果、ほとんど目立ったゴミはありませんでした。ピックアップしたゴミは、スーパー袋3/4程度の量でした。
ここまで書いてきたように、タバコの吸い殻はあれど(約80本)、缶やペットボトル、その他捨てるのが複雑なものは落ちていませんでした。
おそらく大会直前なので、地域のみなさんが片づけてくださったのだと思うのですが、それでも感じるのは、「金沢の街は、きれい」だということ。
誤解を承知で言いますが、「金沢の街って、思ったよりきれい!」
私自身地元でずっと暮らしていて、いつも住み心地が良いと思えるのは、このように街全体が清潔であることが大いにあると思います。
当たり前に快適に暮らしていましたが、これって、全然当たり前じゃないんですよね。ありがたや。。
それは一人二人の努力ではなく、地域全体、街全体の努力の賜物なのだろうなと。
金沢、最高。愛してる。
だからこれからも街がきれいであることに微力ながら関与していきたい、と思っています。
私は、この素晴らしい街に永住したい。終の棲家は、今の自宅としたい。
市内を走り回って、改めて思いました。
不定期でこのようなプロギングをしていますので、ご興味のある方はお声かけください。
さてさて、金沢マラソンまであとすこし!
こんなきれいな金沢に、全国のランナーさんをお招きできるって、もう最高すぎるでしょ。。
みなさん、ぜひ気持ちよく42.195kmを駆け抜けましょう!
おしまい