自分の心の中にずっと引っかかっているウルトラマラソンのレースがあります。
それが、2022年の第20回丹後100kmウルトラマラソン。
オーバーペースや暑さのせいにしてフラフラ走り、51.3km地点のエイド、丹後王国前で走るのをあきらめ、収容車に乗りました。
マラソン人生の中ではじめて、自らの意思でリタイアを選んだ時。
今年の同大会を走るにあたって、その記憶からぜったいに目をそらさない、むしろ直視してやろう、と思うのです。
まさかはるばる京丹後まで来て、目指す半分の距離で止めてしまうとは。
50kmでカラカラになったという、私。
それほどその時しんどかったのだろうか?
ぜったいにリカバリーできなかったのだろうか?
残りの50km、本当に走れなかったのだろうか?
あの日から、幾度となく自問してきました。
答えは何度考えても、「否」。
おそらく、丹後王国前からゆっくりでも足を進めれば、制限時間内で走れただろう、と思います。
これは負け惜しみでもなんでもなく、客観的に見てそうなのです。
この時のリタイアの理由、今だから正直に言えます。
それは、「サブ10(10時間切り)ができなくなったことで、突如、興味・モチベーションがなくなった」から。
カラカラの身体でしたが、そのまま残りの50kmをだらだら走ることはできたかもしれません。
ところが、自分自身がやりたかったサブ10ができないくらいなら、このレース、もういいや。
そんな風に思って途中で投げ出してしまいました。
我ながら、なんていい加減なやつなんだろう。
せっかく京丹後まで来たのだから、最後までありがたく100kmの道のりを走れば良いのに。
それをしなかった。
気持ちが、ぷっつんと切れてしまった。
いつしか私の中で、「ウルトラマラソンでサブ10するかそうでないか」が、気持ちを左右する重要な要素になっていました。
それまでなんとなく出るレース出るレースでクリアしてきたサブ10。
丹後ではそれができなかったことを、自分で認めたくないために、レースをうやむやにしてしまった、という横暴ぶり。
そういえば、昔学生の頃も、テスト中わからない問題を途中で簡単に放り投げて、ごまかしていたっけ。
昨年の丹後ウルトラは、そんな自分の性格を思い出す出来事でした。
改めて、ウルトラマラソンにおいて、私の目指す方向性とは?
私のウルトラマラソンを楽しむスタイルは、やはりスピードや記録の追及ではありません。
もちろん、記録の更新や上位を狙う方は漏れなく敬意を表したいですし、がんばる姿に刺激を受けます。
ただ私の場合は、長い旅路の雰囲気を味わったり、エイドでボランティアスタッフさんと交流したり、大会をいろんな切り口で楽しみたいんです。
なおかつ、サブテンを達成したいという。
一見相反することかもしれませんが、これを両立させるのが、私のウルトラマラソンのスタイルなのだと思います。
たてちんブログ 2022年9月22日の記事より
やはりこの思いは、今も変わりありません。
であれば、この点を念頭に今年の丹後にもう一度挑戦したい、クリアしたい。
って、こうやっていつも「丹後」「丹後」言ってますが、けっして恨み辛みじゃないですからね(笑)
とっても雰囲気も良く、絶景も素晴らしい大会だからこそ、今年は自分の納得のいく走りをしたい。
合言葉は、「身の丈にあった走り」。
今年こそ、他の誰でもない、自分自身の100kmの旅を完結させる!!
丹後100kmウルトラマラソンまであと63日。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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