【レースの記録】若きウルトラランナーさんたちに元気をもらった

U-25のランナーさんたち

先日の飛騨高山ウルトラマラソンで、走行中に「U-25(25歳以下)」の若きランナーさんたちと出会いました。

※「U-25(25歳以下)」というのは、今回から新設されたエントリープランで、大会当日に25歳以下の方に限り先着ではありますがエントリー料が20%オフになるというもの。

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今回、数名の方を走行中にお見かけしたのですが、100kmという途方もない距離を淡々と走るその姿・さわやかさに、じんと胸が熱くなりました。

中にはこちらからお声掛けしても、快く応えてくださる方もいて、元気をもらうこともありました。まるで自分とはちがう世界にいるような、そんな感覚。

彼らの姿を見て、自分の25歳の頃がよみがえります。

25歳の頃、私は社会人2年目。親元を離れて県外での一人暮らし。働く環境は今で言うブラック企業で、夢も希望もなく、ただ会社と社宅を往復する日々。そんな中、ふと思い出したんです。

「そういえば、高校のときちょっと走ってたな」と。勢いで10kmのマラソン大会にエントリーし、たしか45分ほどで完走。でもそのときの自分にとっては、特別な意味を持つ体験にはなりませんでした。フルマラソンなんて考えたこともなかったし、ましてやウルトラマラソンの存在すら知らなかった。

そんな私が40代の今、100kmを走り、しかも楽しんでいるなんて。20年前の自分に教えてあげたいくらい。

若いうちにウルトラマラソンを経験すると

もし私が今回の「U-25」の対象の年齢だったら、余計なお世話かもしれませんが、「悪いことは言わない。一度でいいからウルトラマラソン走ってみて」と背中を押すと思います。

理由は3つあります。

ひとつはお金の面。若い世代にとって、ウルトラマラソンの参加費は決して安くありません。「U-25」プランでは参加費が大幅に割引されるので、金銭的なハードルが下がり、「一度走ってみたい!」というチャレンジの後押しになります。

ふたつは経験の面。20代前半でウルトラマラソンに挑戦できる機会は超貴重。人生の早い段階で未知の距離に挑戦することで、自分の限界を知り、精神力・体力・計画性など、社会人としても役立つスキルが育つと思います。

みっつは、打算的?かもしれませんが、「名刺代わり」になること。「100kmのウルトラマラソンを走ったことがある」という話を半ば自分のネタにしてしまうと、それが「あいつはちょっと変だぞ」みたいに、周囲の噂が噂を呼ぶという。

経験上、それが自信につながってなんでも前向きに取り組めるようになって人生が好転するので、一度でもウルトラを走ることは、決して分の悪いチャレンジではないと思うんですよね。

若者が走れば、大会がつづいていく

さらに若い世代の参加は、ただ未来のランナーを育てるだけではありません。大会全体に新しい熱気が生まれ、地元の応援も一層盛り上がります。そしてわれわれ中高年のランナーにとっても、若いエネルギーに触れることは大きな刺激になるという好循環も生まれたりして。

だから、「U-25」は単なる参加費の割引制度ではなく、ウルトラマラソンという文化のバトンを次世代へとつなぐための投資になるはず。

若いランナーさんの存在が、大会の空気を変え、未来の持続可能な運営を支える力になる。私にはおおげさでなく、そう思えてなりません。

本大会の「U-25」プランのキャッチコピー、「これから先も きっとこの日を思い出す」。素敵じゃないですか。このとおり、きっと走った一人一人の記憶に大会が深く刻まれたことでしょう。

たとえレースが終わっても、その地を走った思い出はずっと残って、何度でも味わえる。それもマラソン、ウルトラマラソンの醍醐味でもあるんですよね。

若きランナーさんたちの挑戦に心から拍手を送りつつ、ワタシも負けないぞっと襟を正すのです。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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