みなさんお待ちかね、「金沢マラソン2022」。
いよいよ一週間前となりました!
はやる気持ちを抑え、冷静にレース当日の準備をしたいものです。
今回は私が特に初心者ランナーさんにお伝えしたいのが、「摩擦のケア」。
その中でも大活躍のアイテムをご紹介します。
マラソン、それは擦れとの闘い
フルマラソン42.195kmの中、様々なトラブルが起きるものです。
暑い、寒い、息が切れる、足が痛い、などなど走っていると心が折れてしまうことが多々ありますが、私の場合、特にストレスとなるのが「摩擦」です。
この超長い距離の中で、ずっと手足を動かすわけですから、それはもう全身にあらゆる摩擦が起きるわけです。
乳首はランシャツと擦れるし、足にマメができて痛い、股間やお尻もヒリヒリ痛い。。
私もマラソン初心者の頃、何も準備をせずフルマラソンを走ったことがあるのですが、走り方のせいか、お尻が擦れて擦れて涙が出るほど痛かったのを覚えています。
お尻の二つの肉が「いっちにっさんっしっ」と42.195kmの道中、延々とこすり合わされるのですから、それは痛い。。(文字にするだけで痛い)
これまでフルマラソン以上の距離のレースも走ってきましたが、距離が長くなればなるほど我慢の時間も長くなります。
そしてわかったんです。
マラソン、それは擦れとの闘いだと。
きちんとこれらの摩擦のケアをすることが、走行中の心と身体を守ることにつながるのです。
魔法のアイテム・ワセリン
そこで私が重宝しているのが、ずばり「ワセリン」!
って、画期的なものでなくてすみません(笑)
がっかりする方の声が聞こえてきます(笑)
念のため、ご存知ない方のためにご説明すると、ワセリンはもともと病院で処方されたり薬局やドラッグストアで購入できたりと、簡単に手に入る白色の医薬品です。
私の使っているワセリンもドラッグストアで買ったものです。
「医薬品」といってもワセリン自体に薬的効果があるわけではありません。皮膚の表面に塗ることで油分の膜を作り、外部からの刺激のバリア、の様な役割を果たすものです。
これが実はマラソンでも大活躍するのです。
私のワセリンの使い方
全身擦れ擦れの経験から、今ではレース直前に念入りにワセリンを全身に塗り込んでいます。
まずは足の指の周り、間、裏にもみこむように塗ります。
続いて乳首、首回り、腰回り。(※乳首にはバンソウコウ貼るの必須!!)
そして、デリケートゾーンもおかまいなしに塗ります。
さらに、お尻にもたっぷり塗ります!つっやつやになります、見えていないのですが、たぶん(笑)
これで擦れに不安な部分に膜のバリアができるので安心です。
おかげさまで、私はワセリンをたっぷり塗るようになってからは、レース中に擦れでストレスを感じることはなくなりました。
もちろん、ワセリンを塗ったからと言って絶対に擦れの傷みがないわけではないですし、あくまで摩擦を軽減するものと思っていただきたいのと、足の形状やシューズにもよってその効果が異なるかもしれませんので、ご参考程度にしてください。
あ、お尻に塗りまくった手はちゃんと洗いますよ(笑)
おすすめソックス
足の指にワセリンを塗り込んだら、その上からソックスを履きます。
私のおすすめは、やはり「TABIO」。
よくある3足1000円、のような靴下とは比べものにならない足のフィット感、安心感があります。
私は2足を回して使っていますがそれでじゅうぶん足りています。
足の擦れの対策はこれでばっちり。
医師ランナーとワセリン
ワセリンといえば、最近読んだ書籍で面白い話がありました。
『サブ2.5医師が教える マラソン自己ベスト 最速達成メソッド』 諏訪通久 著
現役の医師ランナーさんによるマラソン攻略法がもりだくさんの一冊なのですが、その中にワセリンの扱いについて言及がありました。
著者もレース前にワセリンを塗ることを実践しており、その水を弾くという性質を利用して、雨の日に腕や足に塗って、水分が皮膚にたまらずに流れ落ちるようにしているそうです。
この特徴をいかして、さらに臀部や背部に塗ることで、ウェアと皮膚の間にバリアができ、汗冷えを防ぐことで保湿効果も期待できる、と言います。
そして、よほどの雨のレースはシューズやウェアに防水スプレーを吹きかけることもおすすめとのこと。特にシューズに雨が染みると重くなり、走りが鈍くなるのは確かによくありますし、そのストレスが軽減されるなら試してみても良いでしょう。
レース前に一度お試しあれ
このように、長いレースの中で積み重なる摩擦のストレスをいかに予防しておくかが、特に初心者ランナーさんには大切だと思います。
これでもし快適にマラソンを走れたら、次もレースを走ってみたい!というモチベーションにもきっとつながりますよ。
あまりワセリンを使ったことのないランナーさん、レース前にすこし使ってみて、ご自分に合う合わないを確認してみてから使ってみても良いかもしれませんね。
おしまい