【ちょっとした感想文】『40代から手に入れる「最高の生き方」』  いれぶん

40歳1年生の私も常々感じている、この「40代、最高かよ。。。うぉうぉぅおー--っ」

という気持ちを代弁してくれるのは、Twitter界隈で人気急上昇中の「いれぶん」さん。

こちらの書籍がきっかけで、さらにいれぶんさんをメンターとして推す方が増えてきているそうです。

目次

いれぶんさんとは?

2022年8月現在84,000人のフォロワーさんがいる、いわゆる「万垢」となったいれぶんさん。

↓Twiterはこちら

いれぶんブログ - いつも機嫌良く

いれぶんさんは1977年生まれの45歳。ベンチャー企業で20代~30代は休むことなく働き詰め、ある程度の年収まで達したものの、精神的・肉体的・経済的にぼろぼろになったことがきっかけで、これからの生き方を考えるようになったとのことです。

そして43歳で始めたTwitterで「40代ってこんなに最高」だと発信し続けツイートがバズり、ブレイクスルー。そこから瞬く間にフォロワーさんが増え、あれよあれよと輪が拡大していきます。

今ではサラリーマンだけでなく、その他SNSや不動産など他の収入の柱も得られたことで、時間・お金・心の余裕が生まれたそうです。

いれぶんさんの夢は、「日本の40代を元気にした男」として歴史に名を刻むことだそうです。

ここまでご自分をブランディングされてきたので、この勢いでその夢もきっと叶うんだろうなと思います。

本書はそんないれぶんさんの初の著書です。

『40代から手に入れる「最高の生き方」』いれぶん

イメージカラーの白と黄色が、なんだかハッピーな気持ちにさせてくれますね。

40代、感じていることが言語化されている

いれぶんさんご自身も言っているように、説明にわかりやすさを重視しているので、本書内に使われる言葉も平易で読みやすいです。あっという間に読了。

初見の感想としては、40歳の「そうそう!」と共感できる部分が非常に多く、まさに自分の思っていることがそのまま表れているなということ。

実際、私もこの40代からの可能性を実感しています。

気力も体力もじゅうぶんで、やりたいことにチャレンジするチャンスも自分でつかんでいます。

  • 100kmのウルトラマラソンの難関レースを走破した
  • FPや簿記の資格を取った
  • ピアノを弾けるようになった

昔諦めたこと、昔やらずに後悔したことを、「今ならできる」「今やっておきたい」と思えるのは、やはりここまで自分の足で生きてきたからこそ。

私自身、まさに今が「人生の全盛期」だと本気で感じます。

IRON MAIDENの全盛期

ここで余談。

「全盛期」といえば、私の大好きなイギリスのヘヴィーメタルバンド「IRON MAIDEN」を思い出します。

彼らは80年代に全世界で大ブレイクしたものの、メンバーチェンジなどの紆余曲折を経て、2000年代にリリースしたアルバムでは、「このバンドは今が全盛期だ!」とメタル音楽誌で絶賛されていました。

その時メンバーは40代。ステージでは皆所せましと走り回り、にこにこ楽しそうにプレイしていました。

当時20代だった私は彼らのライブ映像を見て、「このおじさんたち、めちゃくちゃ楽しそうだな!」と興奮しました。

今はすでに還暦を超えているメンバーですが、昨年ニューアルバムをリリースして精力的に活動をしています。

めちゃくちゃパワフルなおじさんたち。。。

それに比べたら、40歳の私はまだまだひよっこだと思え、勇気が湧きます。

椎名林檎と不惑の余裕

音楽関連でもうひとつ。

本書で共感できた理由のひとつとして、いれぶんさんも音楽が好きだということ。

いれぶんさんは仕事やSNSでの発信、家事育児の合間をぬってバンド活動をされているそうです。

それもあいまって生活の充実感につながっているようです。

本書の中でいれぶんさんが敬愛する椎名林檎さんの作った言葉が紹介されていました。

それは「不惑の余裕」。

不惑(ふわく)というのは、40歳のこと。孔子の『論語』の中の「四十にして惑わず」からきています。

道が明確になれば、あとは進むだけです。もう迷いません。惑わなくなります。全貌が把握できると、余裕が生まれてきます。これが、不惑の余裕です。

第1章より

「不惑の余裕」は椎名林檎さんのデビュー20周年記念、40歳の時に開催したツアーのタイトルだそうです。その言葉からは圧倒的自信がうかがえます。

椎名林檎さんは昔から凛とした自分の軸を持ったアーティストだなと一目置いていたのですが、年を重ねるにつれ、より研ぎ澄まされて素敵な雰囲気が増しているなと感じます。

そこには40代を過ぎてさらに手にした余裕もあるのでしょうね。

もちろん、〇〇歳になったら余裕が生まれるというのは個人差があるのだと思いますが、「40歳」というのがひとつの目安になるのは、私もなんとなく体感としてわかります。

「不惑の余裕」

椎名林檎さんの言葉、いれぶんさんの解説で肚に落ちました。

今後あらゆる場面でこの言葉を使わせていただきます。。

シンプル思考のすすめ

本書には様々な40代を生きる心構え、ヒントが紹介されています。

しかし、それらは誰もが目の飛び出るような驚きのメソッド、というものはありません。画期的な手段手法はありません。

誤解のないように断っておきますが、もちろん良い意味でですよ。

裏を返せば、どれも誰でもできる、再現性の高いことだということ。

ストレスのコントロールや人付き合いにおいて、私たちにできることは限られています。

本書で紹介されているのは、、、

  • シンプル思考
  • 80%でこなす
  • 自分で舵を取る
  • 迷ったら進む
  • やりたいことはやる
  • 完璧じゃないことを許す
  • もやもやを我慢しない
  • 理屈だけでなく気持ちを汲み取る
  • 圧倒的な相手目線
  • 自分から笑顔を見せる
  • 感謝と敬いを言葉にする

などなど。

全体的にシンプル思考でものごとを考え、人に感謝しよう、相手のために何かできることはないか意識しよう、そんな姿勢が生活の満足度を上げるということです。

当たり前といえばそれまでですが、それを実際に若い頃に説かれても私は「ふーん」という反応だったかもしれません。

様々な辛さや喜びを体験してきたか今だからこそ、そういった言わば綺麗ごとともとれることが素直に身体に入ってくるのを感じます。

特に私に刺さったのは「理屈だけでなく気持ちを汲み取る」ということ。

仕事やプライベートで相手に対して「絶対にそれは間違っている」と感じることは多々あります。

その表面的な理屈だけにとらわれて相手の気持ちをないがしろにしてしまうことも多く、そこから関係が平行線になったり、疎遠になったりしてしまうこともあります。

おそらく、相手の話を聞いているふりをしつつ、本当は相手の気持ちに寄り添っていない、ということだったのだと思います。

確かに、仕事だけでなく、妻や息子くんに対してもそんなことしていたかもしれない、と心当たりがあります。いかんいかん。

相手との向き合い方はすぐにでも変えられるので、すぐ実践、ですね。

若い方にこそ読んでほしい

本書は我々40代以降の人間が読めば、なるほど納得!、よしがんばるぞ!となりますが、あえておすすめしたいのがさらに若い世代の方。

20代・30代の方が、まだ先だと思っている40代を想像するきっかけとしてに手にとってみても良いと思います。

おそらく、40代って、気力も萎えたおじさんおばさんの層でしょ?みたいなネガティブな見方をしている方(昔の私)には目の覚めるキラキラ感があると思います。

40代って、本当に楽しいですよ。私も心からそう思います。

40代はまだまだこれから。やりたいことをやるには、とにかく健康第一、むしろ健康だけあればあとはなんとかなります。

20代・30代の方も身体のご無理はほどほどに。

最後に、いれぶんさんで好きな表現をご紹介します。

「毎日が遠足前夜」

子どもの頃、遠足の前夜ってもうソワソワしましたよね。楽しみで仕方ない、早く寝ないと起きないと。。!

そんなわくわくした気持ちは私たち40代が持っていてもいいじゃないですか。

子どもみたいに真っ直ぐに好きなことに打ち込んだら楽しんだり、自分の人生を謳歌してもいいじゃないですか。

いれぶんリーダーに続いて、私たち40代を楽しみたい人たちの輪が広まれば、きっと世代のネガティブなイメージはひっくり返って圧倒的ポジティブなものになるはず。

私もそう信じてやみません。

さてさて、また楽しいことしよーっと。。

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