【さくら道への道】いつまでも桜の思い出を忘れない

届いたプレゼント

ポストに見覚えのあるピンク色の封筒が届いた年末のある日、私の心臓は爆発しそうなほど高鳴りました。

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「さくら道国際ネイチャーラン」の文字に驚きとともに記憶が鮮やかに蘇りました。2024年4月に幕を閉じたこの大会。その封筒をおそるおそる開けてみると、中身は参加ランナーさんたちが寄せた思い出が詰まった一冊の回想録でした。

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回想録をめくると、参加ランナーさんたちの名前やエピソードが懐かしさを呼び覚まし、あの日の出来事がまるでつい先日のことのように感じられました。大会に懸けるそれぞれの熱い想いが詰まった文字は、私自身の過去の挑戦をも鮮やかに蘇らせてくれるのでした。


さくら道国際ネイチャーランの歴史と私の挑戦

「さくら道国際ネイチャーラン」は、無償で桜の植樹を続け、47歳で逝去されたバスの車掌・佐藤良二さんの遺志を継ぐことをテーマとし、名古屋から金沢までの道のりを走破するという大会です。その距離、実に250km。これを36時間以内に走り切るという、とてつもない挑戦でした。

私が初めてこの大会の完走を目指そうと思ったのは2018年のこと。ウルトラマラソン初心者だった私は、いくつかの経験を積み、選考を通過し、ついに夢を叶えました。言葉にするとあっさりしていますが、2023年に完走を果たしたことを考えると実に5年越しとなりました。

ゴールは私の地元、金沢の兼六園。夢を叶えるため、事前に何度もゴールを訪れ、そこに立つ自分を想像し続けたことを思い出します。そんな地道な努力が夢を現実に変えたのだと、私の中でもひとつ、胸を張れる挑戦でした。いま振り返ってみても、私の人生でこれ以上ない成功体験だったと思えます。


思い出を伝えていきたい

2024年の最終回は、名古屋城から岐阜県郡上市までの110kmに短縮されましたが、その感動は変わりませんでした。ゴールの瞬間、感極まって涙が止まらず、この大会の持つ特別な力を改めて実感しました。

運営やボランティアの方々、同じ時間を共有したランナーの皆さんと過ごした日々は、私にとって一生の宝物です。そして、この思い出をいつか子どもにも話して、彼にも夢が叶うプロセスを伝えられたら良いなと思います。

届いた回想録を読んで、さくら道が紡いだ30年の歴史とそれに挑んだ自分自身の経験を胸にしまって、これで本当に一区切りとなりました。私は「さくら道ランナー」ということを忘れません。

「さくら道国際ネイチャーラン」でかかわってくださったみなさん、本当にありがとうございました。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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