あれ、おかしいな?この人、前にもまったく同じ話をしてきたのに…。
ご本人は私にその話をしたことに気づいているのか、それともわかって話しているのか…?
うんうん、わかるんです。あれがこうなって、こういうオチですよね。あれ?、ご本人は気づいていないのか。オチがばれないよう慎重に伏線を張りながらお話をされる。こちらはそれに気づかないフリをする。
ひとまず笑顔でうんうんと頷いて話を聞いて、言いたくなってしまう「前にもお聞きしました」を飲み込みます。
実はたまにそんな状況に陥ることがあり、その場をどう切り抜けるかひとりで模索していたところ、こちらを観て腑に落ちました。
中田敦彦さんのYouTube大学
そして参考文献である中谷彰宏さんの「好かれる人が無意識にしている言葉の選び方」。(※以下ネタバレ含む)
書籍の内容をかみ砕いて解説してくれる中田さんによると、以前も同じ話をしてこられた方に対するリアクションとして、「前にもお伺いしました。」は最悪だといいます。
そうですよね、相手が満を持して言い放った渾身のネタを、「前にも聞きました」は、赤っ恥。たしかに失礼ですよね。
「あ、それ前も言っていたね(^○^)」私は妻に対して言ってしまったことがありますが、今思えばその時妻はイヤな気分になっただろうなぁと反省しています。
では相手が以前も同じ話をしてきた場合、なんと答えると良いか?それは、
「勉強になります」
なるほど。そもそも相手がなぜ同じ話を何度も自分にしてくるか、その理由に目を向けると対応の仕方が見えてきます。
同じ話をしてくる人の心理としては、自分の話で「相手に感心してほしい」という気持ちがはたらきます。
なぜそうなるのか?実はこちら聞き手側に足りない部分があるのだと。
それは、前回話を聞いた時のリアクションが薄かったから。おそらく話を聞いて「ふーん」「へー」くらいの薄い反応しかしていなかったから、何度も同じ話をしてこられる、という説があるそうです。
むむむ、これは雷に打たれるような衝撃が走りました。ふり返ると、たしかに私自身にも思い当たるフシがあります。私、けっこうリアクションが薄いと思います。話を聞いてもそっけない態度をとってしまうことがあります。
あの時、相手の話に薄いリアクションしちゃったな、ただうんうんと頷いて聞くだけだったな。思い返せば枚挙にいとまがありません。
自慢のネタを披露したい話し手は、その話で聞き手を感心させたい。それはある意味「感心テスト」であり、涙を流して感心した聞き手は合格し「感心した人リスト」に入れられ、薄いリアクションの聞き手はリストには入れられず、来たるチャンスに何度も同じ感心テストを受けさせられる。
だからこそ中田さんはそんな修羅のテストに臨む時、覚悟を決めるようすすめます。
「今日で終わりにしてみせる」(ゴゴゴゴゴゴ…)
そう思って、本気で相手の話に感心してみよう。大きなリアクションを見せてみよう。相手が引くくらいおおげさな反応してみよう。
きっとそうすれば感心テストに合格して、話し手はそのネタを披露することはもうないだろう、と。
私はこの話に素直に感心しました。
えーっ!?そうだったの!?だからこれまで同じ話を何度もされていたの?よーしこれからさっそく聞き手として試してみます!!
そうか。そもそも相手が感心しづらい話はこちらから話さないほうが、聞き手のためなんだな、わざわざ「感心テスト」を実施するのは相手に気をつかわせるな、と思うと、自分から周りに発信する内容にも気を付けないといけない。うんうん。
おかげさまで齢42歳にして、そんなことにも考えが及ぶようになりました。中田さん・中谷さん、ご教示いただきありがとうございました。今回の感心以外のパートも、たいへん勉強になりました。
そうやって素直に感心を重ねていく人生でありたいものです。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫