忍びのように朝を駆けるパパランナー
最近の私はというと。朝4時から5時の間に目を覚まします。
まだ寝室では妻と息子くんがすやすやと眠っている時間帯。パパは静かにふとんを抜け出し、そっとランシャツ・ランパンに着替えて、ランニングシューズを履いて、いざ出発。
そーっと音を立てないようにしながら準備を整えます。
外に出ると、少しずつ空が明るくなりはじめ、セミの声や鳥のさえずりが聞こえてきます。山の上までゆるやかなペースで走り出すと、気持ちがどんどん前向きになっていく。

「いやっほーーーー、最高、最高!!!!」
と叫びたくなるような解放感に、静かな朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、自分のペースで走るのです。
距離は気分によってまちまちですが、数キロ走って、最後は100メートルの流しを3本。汗はさらさらと流れ、すがすがしい達成感。
玄関に引っかけてあったタオルで汗を拭いて、玄関前で座ってSNSにランの記録をポスト。この投稿までが、私の朝ランのセットメニューです。
誰にも気づかれず、でも確かに満たされている時間
朝ランを終えるのは6時ごろ。犬の散歩をするご近所さんに「おはようございます」と挨拶しつつ、家の中に入ります。
さっとシャワーを浴びて、服を着替えたら、6時20分には息子くんを起こして、この夏休み、一緒に近所の公園へラジオ体操に出かけます。
そう、だから我が家の誰も、パパが朝走っていたことを知らないのです。
家族に「おはよう」と何食わぬ顔で言う私は、まるで“忍び”のよう。でもこのスタイルは、家族との時間を大切にしたいという気持ちから、自然と身についたのだと思います。
自分だけの時間は、家族が起きるまでのわずかな間。だからこそ、この朝の時間を特別なものとして、毎日を大切に過ごせるようになったのかもしれません。
パパママランナーはみんなバランスの達人
子育て世代のランナーにとって、時間のやりくりはいつだって課題ではないでしょうか。だからこそ、私のように“忍びスタイル”で朝を駆けるパパやママは意外と多いのだと思います。
限られた時間のなかで、健康のため、自分のために走る。そして、家族との時間もしっかり確保する。このバランス感覚こそが、パパママランナーの真骨頂だと感じます。
今日もどこかで、誰かの知らないうちにそっと走り出しているパパママランナーがいるはず。お互い、今日もよくやってますね。そんな気持ちを胸に、明日もまた“忍びスタイル”で走り出したいと思います。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫