【朝活】キリンにあこがれていたあの頃 睡眠の話

キリンのように眠りたい?

「キリンの睡眠時間って、1日たった2時間なんだって!」
かつての私は、興奮しながら妻にそう言ったことがあります。妻は「ふ、ふーん…」と生ぬるく相づちを返してくれました。

実はその頃、私は“睡眠を最小化して人生の密度を上げたい”という欲求に駆られていました。きっかけは、ある本で読んだショートスリープ理論。

人間は訓練すれば、睡眠時間を2〜3時間にまで縮められる——そう信じた私は、自分の体質的にも比較的短眠に向いていると感じ、毎晩2〜3時間の睡眠で生活してみることに。

朝2時に起きて、資格試験の勉強や読書をこなす。キリンになったような気分で、ひそかに自分に酔っていました。

朝活に潜む落とし穴

ですが、ある日その幻想は崩れます。

目覚ましに気づかず寝過ごした朝。何も予定があるわけではなかったのに、「起きられなかった」という事実が心に重くのしかかり、一日中くよくよと自己嫌悪。だれにも迷惑をかけたわけでもないのに、まるで世界の終わりのような絶望でした。

「早起きなんて、好きでやってるだけなのに……」
そんな言葉が頭の中でぐるぐると巡ります。突き詰めれば、自分自身に課した理想が自分を苦しめていただけだったのです。

そこから少しずつ考えを改め、「日中を快適に過ごせる睡眠」を最優先に、今では睡眠時間を約5時間に設定。夜10時に家族とともに眠り、朝3時頃に起きるスタイルに落ち着きました。(※多少寝過ごしても気にしない)

ダ・ヴィンチ式? 芸術家の睡眠哲学

そんなある日、息子くんが読書中に私たちに教えてくれました。
「ねぇ、げいじゅつかのレオナルド・ダ・ヴィンチって、1日90分しか寝てなかったんだって!」

どうやらダ・ヴィンチは“4時間ごとに15分の仮眠をとる”という変則的なスケジュールで生活していたようです。まさに常人には真似できない芸術家の境地。

今の私は、極端なショートスリープはもう目指しません。代わりに、静かな朝の時間に、こうして記事を書いたり、語学を学んだり、コーヒーを味わったりすることが、何よりの贅沢に感じます。

キリンのように、ダ・ヴィンチのように、ではなく、自分に合ったペースで。朝活は、自分と向き合うための静かな儀式として、気軽に取り組んでいきたいです。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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