しばらく会っていなかった方から言われるんです、「あれ、ボウズやめたの?」って。
それに対して私は、苦笑いをします。「えへへ、そうなんです」。
相変わらず短髪は短髪なのですが、ちょっと伸びてきましたよ。
ワタクシ、昨年思い直して、それまでのボウズ生活を止めたのでした。
最近は一カ月に一度、息子くんと近所の床屋さんにいっしょに通っています。
二人とも同じ長さのソフトモヒカンでオーダーして、おそろいの頭にしちゃっているのですが、仕上がりは息子くんのほうがかっこいい。
うーん、よかった、きみのほうが頭の形もきれいで顔のパーツも整っている。
結局39~41歳までの3年ほどだった、自宅でのバリカン・セルフカット。
その間、2週間に1回ほど、バリカンでごりごり頭をなぞっては、最後に妻と息子くんに仕上げをしてもらうということをしていました。
毎度バリカンを握る妻の気持ち、本当はどうだったのだろう?きっと良い気分ではなかったはずです。ごめんね、その節は本当に助かりました。
そうして家族の手を煩わせることを除けば、坊主生活、楽は楽だったんですよ。
お風呂上りもすぐに乾くし、寝ぐせのことも考えなくても良いし、お金もかからないし。
そしてなにより「自分はミニマリズムを実践してる!」とポーズのような気負いがあったのも、認めます。
好きで坊主にしていると、周囲にも認知されてきだしたので、別にそれはそれでよかったのですが。
実は職場の事情がちょっと変わって、お客様対応をする機会が増えてきたことが、元に戻るきっかけだったのです。
たしかに、初対面の人がきれいに頭4mmの丸坊主をキメた人だったとしたら、まずは「??」となりますよね。
相手の立場になればそう、私もきっとあれこれ考えてしまうはず。
「この人、どうしてこうなったんだろう?どういう生活を送っているんだろう?」
意図せずとも、自分の見た目が相手の思考を巡らせてしまう。そういった視点がここまでなかったなと、反省というか、思い直すところがあったのです。
はい、確かに私にとって坊主生活を続けることは、独りよがりだった。そう認めます。
坊主生活を一周して、せめて対面する相手に違和感を与えないよう、プレッシャーを与えないようなナリをしないと、と学んだことが大きな収穫だったのかなと、今では思います。
もちろん、坊主生活を主体的に選択している諸兄には最大限の敬意を表したい、ということも付け加えておきます。
私をここまで気にかけてくださったみなさん、ありがとうございました。
そして、いまだ私の職場の名刺には、丸坊主でほほえむ自分の顔写真が残っています。
これはこれで生きてきた証になるとして、近々写真を差し替えてもらおう。今のちょっとだけ伸びた髪で、とびっきりの笑顔の写真にしてもらおう。
私もやはりどこまで行っても社会とのつながりは捨てきれない、ミニマリストなのでした。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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