ある秋の晴れた休日。
「今日はスピード練習しよう!」と思い、卯辰トンネルへ向かいました。
ここから先の出口までは1km。距離が分かりやすく表示されています。
この日は出口まで往復5本、10kmを全力で走ろうと思っていました。
私はふだんランニングはほぼゆるジョグしかしないのですが、先月の10kmのレースを走って、自分で思っていたよりスピードの伸びしろがあるのだと(自分で言う笑)思い、これから週1回はスピード練習をしようと考えたのです。
ふだんのジョグに加えて、もっと真面目にスピード練習すれば、まだ少しはタイムは縮まるかも?
どこまでいけるかわからないけど40歳の自分の可能性を信じたい。
なんて考えつつ、とりあえずまた、レースのように全力で走ってみようと思ったのです。
そして。
トンネル内でのスタート前。心身ともに万全で、調子が良い。何も問題はありませんでした。
準備運動をして、呼吸をととのえて、いっちょ行ってみますか。
よーい、スタート。
と、走り出してほどなくして、猛烈に呼吸が苦しいことに気づきました。
ぜんぜん息ができない。
もっと言うと、ぜんぜん「息が吸えない」。
何度か大きく息を吸おうとしますが、途中でのどにひっかかる感じがして、うまく吸えません。
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頭の中がハテナだらけになりました。ぐるぐる回ります。
トンネル内だから?
いや、いつも走り慣れている場所だから、場所は関係ないはず。
走る直前に飲んだものが悪かった?
メダリストの粉末を溶かした水を飲みましたが、これもいつも通り。
はたと気づきました。
インナーか。
私はふだん、秋冬は長袖のタイトなインナーシャツを着て走っています。
もしかして、この息苦しさは、インナーのコンプレッション(着圧)機能が原因??と思いいたりました。
そこで、なんとか往復してスタート地点まで戻って、そこでさっとインナーを脱いでみました。
すると、さきほどまでの息苦しさが嘘のように呼吸が楽になりました。
どうやら今回は、インナーが原因だったようです。
そういえば、記憶をたどると、レースで全力で走ってきたときは、いつもインナーは着ていなかったなと。
先月走った10kmのレースの時もそうでした。
金沢マラソンの時も着ていませんでした。(この時は全力ではなかった)
身体にフィットしたインナーは、きつく胸を押さえつける作用があるため、呼吸に影響してくる。。?
私の着ているのは、某メーカーの安価なものです。
もちろん、インナーのすべてがそのような呼吸に関係してくるものではないと思いますが、私の場合、そもそもインナーを着て全力で走ったことがなかったため、今日にいたるまで気づくことがなかったのです。
気になったので、ネットで「ランニング インナー 息苦しい」など検索してみましたが、これといって事例はなさそうでした。
基本的に多くのランナーさんにとって問題はないのでしょうね。そりゃそうだ、みなさんインナー着てるし(笑)
もしかすると、息苦しさの要因は他にもあったかもしれませんが、さっとインナーを脱いで解消したので、今回のケース、私にとってはそれが答えでした。
いやはや、呼吸ができない恐怖。危なかったです。
ですが、これでまたひとつ学びました。ラッキー。
なるほどな、とほっとして、そこからはジョグに切り替えて事なきを得ました。
よし、次回こそはスピード練習がんばろー!と前向きにいきます。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫