【レースの記録】「第20回丹後100kmウルトラマラソン」結果報告③

スタートからミスの続く「丹後100kmウルトラマラソン」、20km地点にさしかかりました。

相変わらずハイペースなトップランナーさんたちの背中を追いかけていました。

目次

走りながら食べる

自分より全然速いトップランナーさんたちについていこうとし、「身の丈に合わない」無茶な走りをしていることにも気づかず、呼吸が乱れています。

20kmで1時間31分8秒。私にとっては無茶苦茶なペースです。

21km地点の十楽エイドに到着。

午前6時前後、ようやくボランティアのみなさんの姿も見えるようになってきました。

朝早くからありがとうございます。。

第5エイド 21km地点 十楽

スルーしようとしましたが、いったん立ち止まり、

第5エイド 21km地点 十楽

一番左の「がちゃまん」!

第5エイド 21km地点 十楽

食べたかったので、戻って手に取りました。

いったん止まって食べれば良いのに、食べながら走るという。

「こんな序盤に何を焦ってるの!?」と、自分に言い聞かせたいです。。

しかし、がちゃまんはモチモチしておいしかったです。今度は濃いめのお茶とゆっくりいただきたい。。

町並みを味わいたかった

久美浜湾のそばの久美浜町を走ります。

早朝の静かで風情のある街並み、もっとゆっくり味わいたかった。。

突き当りの久美浜小学校を曲がると、

久美浜湾が開けます。

海のそばの小学校、素敵だなぁと見とれて走っていました。

豊かな自然に囲まれる町並みを朝から走れるなんて、もう最高ですよ。。

油断していた高低差

開けた海を過ぎ、ここから再び山道が始まります。

じわじわと上る坂道。実際の距離より長く感じられます。

そして、今度は下る。。

正直に言うと、このレースの高低差に油断していました。

確かに60km以降の「碇高原」の激坂を用心するつもりではありましたが、それ以外のアップダウンはそれほどでもないか。。なんて思っていました。

第20回丹後100kmウルトラマラソン大会公式HPより

参考までに、直近で走った「第10回飛騨高山ウルトラマラソン」の高低差はこちら。

第10回飛騨高山ウルトラマラソン大会公式HPより

今回走る前は、「あの変態坂道満載の飛騨高山をクリアできたから、今回もいけるだろ!」と勝手に思っていました。

謝らせてください。なめていてすみません。

完全に前半のアップダウンで揺さぶられ、早々に足にダメージがたまりました。

「丹後ウルトラ」、改めて見るとスタートから10kmの間にこんな高低差がありましたっけ?

長い暗闇の中、まったく考えもせず走っていました。もしかして寝てたのか??

そもそも、「激坂耐性が多少はある」と自負して走っていたことが大きな間違いでした。

失敗の原因はまさに「過信」。

恥ずかしいですが、認めざるを得ません。

それでも海に癒される

ふだん山手で生活しているので、海を見る機会があまりありません。

そのせいか、ついつい走りながら海に見入ってしまいました。。癒されます。

第6エイド 25.6km地点 碧翠御苑(へきすいぎょえん)前。

第6エイド 25.6km地点 碧翠御苑前

みなさんありがとう。。すみません、スルーします。

そしてその先の「湊大橋」という橋を駆け上がります。

朝焼けが気持ちいいなぁ。と走りながらのんきに景色を撮影しています。余裕はもはやないはずなのに。

最高の景色。

これだけ気持ちの良い朝焼けを体感できただけでも、京丹後を走れてよかった。そう思います。

30kmで限界を迎える

ここまでほとんど補給せず走ってきたので、あわてて30km手前でメダリストを飲みました。

どこで何を摂るかもちゃんと考えていなかった。「ウルトラマラソン素人か」という感じです。

そしてようやく第一関門の29.6km地点「海山園」に到着。

第7エイド 29.6km地点 海山園 (第一関門)

実はこの時、ここが第一関門だとはまったく気づきませんでした。どこかに表示、ありましたっけ??

気持ちが焦っていたので、食べたいと思っていた「へしこおにぎり」も結局食べず、水だけ飲んでそそくさと出発してしまいました。(おにぎりおすすめしてくれたお姉さんすみません)

30km地点で2時間14分53秒。

日が照ってきたこともあり、すでにこのあたりで力尽きていました。

さらに、左手に握っていたエイドやセリフを書いたカンペが、汗でぼろぼろになっていることに気づきました。破れて見えなくなってる。

丈夫な紙にプリントすればよかったかな。ラミネートしておけばよかったかな。。

もうこれで完全にパニックです。

気づけば、目の前には先を行くランナーさんはすでにいませんでした。

私は何を追いかけていたのだろう?追われていたのだろう?

この時、動画を撮影しながら、自分の口から

「ここからは自分の身の丈に合ったペースで行きたいと思います」

という言葉が出ました。

ようやくスタートからの魔法のような興奮状態から目が覚めた瞬間でした。

しかし、時すでに遅し。リタイアまであと20km。

(つづく 次回最終回)

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