「さくら道国際ネイチャーラン(以下、さくら道)」のゴールは、金沢市の兼六園。
我が地元でございます。
ようやく春めき、観光客の方が増えてきた兼六園界隈に立ち寄ってみました。
太平洋から日本海へ、その250kmの道のりのゴールを見てみこう。
兼六園下の交差点から最後の坂道をのぼります。
のぼりきると、右手には石川門。
左手は兼六園の入口。この一方通行がラストスパートの道。
桜はまだ咲いていません。
ゴール予定の4月23日、満開の花は散り、葉桜になっている頃でしょう。
今はまだ大会を思わせる様子はありませんが、私たちランナーはここを目指して走ってきます。
私が「さくら道」を目指すことになったきっかけは、忘れもしない、2018年のトップランナー高橋伸幸さんのゴールシーンを偶然にも目撃してしまったこと。
大会の存在すら知らなかった、平凡なランナーとしては、そのシーンはもう衝撃以外の何物でもありませんでした。
高橋さんは、翌年2019年も優勝。同大会3連覇という偉業を達成。
驚いたのが、本当に250kmを走ってきたとは思えないほど、穏やかですがすがしい表情をしていたということ。
「いったい、どうしてそんな表情ができるのか?走りができるのか?」
しばらく考えてみましたが、わからないので、すぐにやめました。
そうだ、自分も同じ道を走ってみよう。
なんだかよくわからないけど、走ってみたら、何かわかるかもしれない。
単純な私は、そんな軽い気持ちで「さくら道」を目指すことを決めました。
当時私は、フルマラソンは数回走ったことはあったものの、100kmのウルトラマラソン1本すら未体験でした。
今思えば、その状態でなんと無謀、というか、頭がお花畑だったのでしょう。
しかし、逆に何も知らないということが、ある意味うまく運を引き寄せたのかもしれません。
そう思ったら、勘違いしたまま何かに突き進むのも悪くないかもしれませんね(笑)
そんな勘違いから始まり、運よく2019年の大会ボランティアを経て、2020年大会に内定するもコロナで中止、さらに2022年大会も内定するも、またもやコロナで中止。
三度目の正直のエントリーで、再び今年のランナーに選んでいただけたのです。
さぁ、もうよほどのことがない限り、中止にはならないでしょう。
この未曾有のチャンス。
今度こそ、高橋さんはじめ、歴代さくら道ランナーさんたちがこだわりをもって挑戦し続ける250km道のりを走りたい。
このゴールの兼六園にたどり着いて、最後にどんな気持ちになるのか、身体がどうなるのか、表情がどうなるのか。
太平洋と日本海をむすぶ道をこの足で踏みしめて、かつての佐藤良二さんの感じた気持ち、歴代のさくら道ランナーさんの気持ちを追体験してみたい。
ただひたすら、そんなことに興味があるのです。
もしかしたら、マラソン熱がこじれて、もうやーめた!となるかも?(笑)
その時になってみないとわかりません。
私は2018年以降、ことあるごとに兼六園外の「佐藤桜」に顔を見せに来ています。
「さくら道、新参者ですが、なにとぞよろしくお願いいたします」
実際にゴールできたら、無事にまた桜に挨拶できるかな?
ぜひとも、すがすがしい顔を見せたいものです。
とにかく、なんとかしてここまで戻ってこないと。がんばろう!
そんな「さくら道」まで、あと46日。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫