2023年5月21日㈰。
3:10 起床。
ドリップコーヒーを一杯飲む。
前日、妻からいただいたホイップ入りあんぱんを食べる。
自分でスーパーで買ったお弁当を食べる。
バナナを食べる。
なぜか、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』を一気読みする。
号泣。
しだいに、朝日が昇る。
5:45 出発の準備を始める。
ワセリンを、これでもかと、全身に塗りたくる。
胸に大き目のバンソウコウを貼る。
いつもの走るかっこうに着替える。
トイレ×2回。
あんぱんを食べる。
コーヒーにパラチノースを入れて、飲む。
6:45出発。
車の中でおにぎりを2個食べる。
麦茶で流し込む。
8:10 会場着。
すでに日が高く昇っている。
駐車場からてくてく本部まで歩く見慣れた道。
受付を済ませ、ゼッケンを受け取る。
もはやコロナがあったことが夢だったかのように、マスクも検査もない。
チームのランシャツにゼッケンをつける。
股関節周り、肩甲骨周りの柔軟を念入りにする。
相変わらず身体が、硬い。
トイレ×2回。
8:30 大会開会式に参加。
今回の出走者数は412名。
ゲストの市橋有里さんのあいさつ。
気温が上がるので、首の裏、手首に水をかけて冷やすようにアドバイスあり。
8:50 スタート地点に整列。
人数も少ないので、適当に集まり、適当に並ぶ。
今回はカメラで撮影しない、持ち物もないので、身軽。
ポーチもジェルも、何も持たず、スタートに立つ。
心も身体も、万全のコンディションで、まったく問題なし。
9:00 号砲。
一斉に飛び出すランナーたち。
とにかく「どれだけ調子がよくても抑えよう」と念仏のように唱える。
何も考えず、中盤まで淡々といこう、とそれだけに意識を置く。
夢か現実か、うとうとした自分をイメージして、「30kmまでは寝ていよう」という作戦。
ネガティブスプリット(後半型の走り)を狙う。
聞こえてくるのは、鳥の声、風の音、ランナーの足音、息づかい。
コースは、1周14kmの河川沿いを、3周走るというもの。
先輩サブスリーランナーさんからのアドバイス。
「周回コースは、どうしても途中で飽きたり辞めたくなったりするから、気持ちが持ってかれやすい。楽しく走って、残り1周で力を出し切る」
はじめの2周(28km)は、ただのアップだと思うようにする。
3周目に目を覚まして、残り14kmのレースだと思うことにする。
淡々と1キロ4分20~25秒ほどのペースで歩をすすめる。
サブスリー(3時間切り)するならば、後半で4分5秒まで上げれば、ぎりぎりで達成できるかも。
そんなペースで、淡々と、走る。
今回のエイドは個包装ではあるものの、簡単なお菓子が用意されている。
ミニトマトもあり。
適度つかんで、口に入れ、水やポカリで流し込む。
スタート直後から、なんとなくトイレに行きたいなと頭の片隅にあり。
しばらく様子をみて、約12km地点のエイドでトイレをお借りする。
トイレを出て、タブレットを水で流し込む。
そして、ひたすら夢うつつのまま、最高気温27℃の中、走る。
エイドではチームメイトの応援もあり、心強い。
しんどそうな表情の写真、ありがとうございます。
そうこうしているうちに、3周目にさしかかる。
あと14kmのレース。
そう思い込んで、足を前に出そうとするが、重たくて、イメージ通りに出ない。
あれ?
まったく、スピードが、出ない。
こんなはずじゃ、ない。
別に足が痛いとか、胸が苦しい、頭が痛い、そんなことはない。
なぜ?
ペースは、1キロ5分を超えるようになる。
いったん超えたら、ダムが決壊するように、歯止めがきかない。
何にそんなに引っ張られるのだろう。
冷静に考えても、ただ単純に「追い込む勇気」がなかったとしか思えない。
過去何度も出場して、その時々で限界だと感じていた状態に、またなるのが怖い。
またふらふらになって、歩き倒すのか?
言い訳で埋める完走記を書くのか?
それだけは、いやだなぁ。
今回は、どれだけペースが落ちても、絶対に、歩かない。
コース脇の、無人のかぶり水のバケツに、ふらふら引き寄せられる。
頭から2回、勢いよく、かぶる。
足にもかける。
うっすらとしていた意識が、すこし、戻る。
そして35km前のエイドでは、いったん立ち止まり、思い切って、補給する。
カントリーマアム、せんべい、バームクーヘン、トマトを口にかきこみ、水で流し込む。
そうか。
エネルギー切れだとわかる。
食べた瞬間、意識がはっきりして、気持ちが前をむく。
あと少しだ。
そこからは、最後の折り返しをすぎ、ゴールを目指す。
足がつりそうになるのは、もはやわかりきったことで、自分を「はいはい、そうなるよね」となだめる。
残り1キロは、見慣れた光景。
最後にすこし上り坂を駆け上がり、フィニッシュ。
目の前に見えたタイムの表示は、3時間14分50秒、前後。
ゴールして、振り返り、ぺこりとおじぎをする。
今回も無事に完走できた、とほっとする。
そして、しばらくしてから、GPS時計の計測を止めることを忘れていることに、気づく。
終わって計測タグを返却したら、順位も正確なタイムも、そこではわからない、と。
まぁいいか、と、早々と帰路につく。
帰り道、どこを見渡しても新緑がまぶしく、またここに来てよかったなと思う。
そんな、私の、2023年の「とやま清流マラソン」でした。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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