多くの「さくら道ランナー」同様、私にとっても特別な大会、「さくら道国際ネイチャーラン」が来年の開催をもって最後になるということが公式HPで発表されました。
さくら道国際ネイチャーランは、1994年(平成6年)に第1回大会が開催されて以来30年が経過し、暴風や新型コロナウイルスによる中止がありましたが、重大な事故もなく27回の大会を開催することができました。
2024さくら道国際ネイチャーラン 公式HPより
これもひとえに、大会運営を支えていただいたボランティアの皆様、ご後援ご協賛をいただいた皆様、沿道でランナーを応援していただいた地域の皆様のご支援と、そして何よりも過酷な250㎞のコースを力走し感動を与えていただいた歴代ランナーの皆様のおかげと深く感謝しております。
さて、ネイチャーランを取り巻く環境も30年前とは大きく変わっており、今までと同様の開催を継続するには多くの課題が出てきています。ランナーを支えるエイドのボランティアスタッフは、高齢化やコロナ禍での中止の影響もあり年々確保が難しくなっています。また、当初元気であった運営スタッフも年齢を重ね、長期間に渡る大会準備、当日も長時間に渡る大会運営に体力と気力の限界を感じています。このような状況ではランナーの安全確保が難しく、とりわけ夜間の走行となる郡上市白鳥町以北は一層厳しい状況です。
今後の開催について私たちは何度も議論を重ねて参りましたが、これ以上の継続は困難であるとの考えに至り、2024大会をもってやむなく終了を決定しました。それとともに、さくら道国際ネイチャーランの有終の美を飾るため、故佐藤良二さんの生まれ故郷である郡上市白鳥町をゴールとした110㎞のハーフ開催とすることも併せて決定しました。
これまでの大会にご支援とご参加していただいたすべての皆様に厚くお礼申し上げますとともに、ラストランとなります2024さくら道国際ネイチャーランについてご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
「2024さくら道国際ネイチャーランの開催と今後について」と題された一文。
誰よりも「さくら道」を愛した、小桑 伊津男大会実行委員長の言葉が、静かに、重たく響きます。
たいへん残念ではありますが、この運営側の苦渋の決断は、われわれランナーとしても大切に受け止めねばなりません。
私はこの春、たった1回ですが、その名古屋から金沢までの250kmの道のりを走らせていただく機会を得ました。
最初から最後まで感動に包まれた、約36時間の旅。
多くの方に支えられ、なんとか制限時間ぎりぎりに金沢の兼六園にゴール。
自分では納得のいかなかったその走りに、「次こそは」と意気込んでいたのですが。
実質、2023年大会が最後のフル(250km)になるとは、この時は思いもよりませんでした。
私にとっても「さくら道」を走った体験は、生涯忘れられるものではありませんし、これからも私の人生において間違いなく大きな影響を与えるものになるでしょう。
そして来年2024年4月、約80名のランナーが名古屋市から故・佐藤良二さんの故郷である郡上市白鳥町までの110kmを走破することで、公式大会はラストランとなるということです。
これが最後となると、おそらくエントリー希望のランナーさんは多いはず。
私ももちろんエントリーしますが、選考を通るかはわかりません。
ですが、もし落選した場合でも、喜んでボランティアとして沿道に駆けつけたいと思います。
きっとそういうかたちでも、晴れ晴れとした気持ちでランナーさんたちを見送ることができるはず。
「さくら道」って、なんだか不思議な大会なんです。
もう、ランナー・ボランティアスタッフ・沿道の方々、みんな温かい。
めちゃくちゃ過酷な250kmなのに、みんな笑顔なんだもん(笑)
全員でひとつの「さくら道」を大切にしているというか、そんな気持ちが、前回大会をランナーとして走ってみて伝わってきたのです。
今はまだ感傷に浸るのは早いかもしれません。
私もまずはランナーとしてのエントリーを済ませ、来たる大会が無事に開催されることを祈ることにします。
はたして最後の「さくら道」、どんな景色が広がるのか。
次の春、また私たちの心がひとつになります。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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