「さくら道国際ネイチャーラン」に出場するということを周囲に話すと、ほぼ100%聞かれる質問があります。
それは、「夜寝るの??」です。
確かにそうですよね。
250kmの距離を36時間の制限時間の中で走る、とすると、当然夜間も含まれるわけですので、「どこで寝るか?」「どうやって寝るか?」、は気になるところ。
ですが、ほとんどの出走ランナーさんの答えは、「ほぼ寝ない」になるのではないでしょうか。
自分の意思とはうらはらに意識が飛んで眠ってしまう場合をのぞき、意図して仮眠をとるような方は、あまりいないように聞きます。
確かに、エイド(食べ物や飲み物を補給する場所)によっては、簡単な寝床が用意されている箇所があります。
ですが、以前ボランティアで参加させていただいた際も、そこでグーグー寝るようなランナーさんはおられませんでした。
きっと、「寝たら試合終了」ということが分かっているからなのでしょう。
250kmの中で、チェックポイント通過の制限時間もあります。
あえて寝る前提でレースに臨んで、時間に追われるようなことをする方は、いないようです。
もちろん、寝ないことにより、疲労困憊、睡眠が足りない時間が必ず出てくるので、夜間は特に全力で集中して走らなければいけません。
特に、深夜帯は市街地というより山間部にさしかかる頃。
意識が朦朧としていては、ケガをすることは必至。
聞いた話によると、寝ずに走ると、先にある木が人に見えたりするそうです。
また聞いた話によると、山間部、道端でうっかり寝てしまって、起きたらご自分がどこにいるかわからなくなり、パニックになって逆走。そのままリタイアされた、というランナーさんもいたとか。
危ない。。
そんな状態になったことがない初心者の私は、なおさら気を付けねばいけません。
夜間の走行は、絶対に安全に。
事務局から送付された案内にも注意があります。
No.12エイド「みちくさ館」以降はトンネルが多くなり、白鳥町以北では夜間走行になります。特に、No28エイド「荘川桜」前後は道路に街灯がほとんどなく、トンネルも多数あります。反射タスキ、反射テープ及び懐中電灯などの夜間走行用の照明器具の装着を義務付けとします。(中略)反射タスキ等を装着しない場合は失格とします。
2023さくら道国際ネイチャーラン大会規則について より
また、安全対策として、スタートとNo21エイド「白鳥ふれあい広場公園」でLEDフラッシュバッジが配布されるそうです。
私もヘッドライトやハンドライトは普段使っているものを持参します。
「さくら道」は、一般的なマラソン大会と異なり、警察の指導のもと、走行規制対象外、として開催されます。
ですので、ランナーの安全が確保されているわけではないので、道路交通法に従って、自分の身は自分で守らねばなりません。
周りが見渡せる日中はともかく、歩道もない深夜のトンネルはきっと、危険がいっぱい。
走るすぐそばをトラックが通行するとも聞きます。
想像を超えた眠さと疲れの中、いかに安全に朝を迎えられるか。
もしかすると、今回のチャレンジ、それが一番の課題なのかもしれません。
とにかく、深夜帯は全力で自分を光らせ「私ここにいる!!」アピールをして、無事に乗り越えたいと思います。
絶対に生き延びて、感動の朝日を拝むぞっ。
(さくら道国際ネイチャーランまであと4日)