プライベートのスマホに着信があって、見ると旧友からの電話。珍しい。
人付き合いがマメでない私にとって20年来の仲の友達はあまりおらず、向こうから連絡をくれるなんて、なんだか申し訳なくなります。
なんだろう?と思って出ると、「ひさしぶり」と変わらない声のHくん。彼とは大学受験に失敗して、同じ予備校に通った仲。社会人になってからも、なんとなくつながっている不思議なご縁なのです。
お互いに近況報告をすると、Hくんから聞かれたのが、なぜか音楽のこと。
「ほら、歌う時、キーってあるじゃない?高いキーとか低いキーとか。あれってどうやったらぱっとわかるのかな?」
むむっ。何それ私もよくわからない。いつもギターとかピアノを触ってはいるけど、実は音楽理論的なことは苦手なので通って来なかったのです。
なんでそんな話になるの?
「なんか最近、歌うことを思い出してね。昔よくいっしょにカラオケに行って歌ってたよね。だいたい高いキーの曲だったっけ」
そういえば…私も最近とんとカラオケに行くこともなく、なんなら大きな声で歌う機会すらないのですが、昔はよくみんなでカラオケに行ってわいわいしてたね。
10代後半(2000年前後)の頃、私たちが集まって歌っていたのは以下のとおり。
- X JAPAN (X)
- GLAY
- LUNA SEA
- 黒夢
- PENICILLIN
- L’Arc〜en〜Ciel
- Janne Da Arc
- La’cryma Christi
- FANATIC◇CRISIS
- MALICE MIZER
- SEX MACHINEGUNS
- DIR EN GREY
- B’z
などなど。
時代はV(ヴィジュアル)系戦国時代から、パンクやメロコアに移行していくような頃でしたが、私たちはお構いなしでV系が好きでした。(SEX MACHINEGUNSはメタルですね)
こうやって並べてみるとすごい。こんなにアルファベットだらけだっけ?もちろん、どのバンドも個性があって、今聴いてもぜんぜんかっこいいんですよね。
たしかに、見渡してみると、「キーが高くて歌えない!」みたいな曲もあって、それが逆に盛り上がりました。「お前ぜんぜんダメじゃん」みたいな。
Hくんは特にB’zやSEX MACHINEGUNSが大好きでハイトーンで歌っていたのが印象的でした。
なんだかそんな話をしていたら、私もひさしぶりにフルパワーで声を出して大好きなバンドの歌を歌ってみたくなりました。
「この夏、地元に帰ってきたら、カラオケ行こうよ」「行こう行こう」
変わらないやり取り、Hくんとの再会を誓って電話を切りました。
あれ?結局なんの用事だっけ?まぁいいか。
ほんの数分、たまに聞く旧友の声と、夏にひとつ約束ができたことが嬉しくて、うきうきして仕事に戻ったのでした。
うわぁ、ひさしぶりに自分の歌う声聞いたら、どんな気持ちになるんだろう~!?どきどきします。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫