来月のウルトラマラソンの練習のため、きゅうきょ、チーム金港堂の「ボス」とチームメイトのウルトラランナー「姫」からお誘いいただき「夕霧峠」を走ってきました。
地元でも屈指の激坂コース、堪能してきました。
はじめての夕霧峠
「夕霧峠(ゆうぎりとうげ)」は、金沢市と隣の富山県砺波市にまたがる、標高845mの小高い峠。
地元の一部のランナーの中では有名な激坂コースです。
片道約13km、往復27kmのほとんど登山とも言える上り坂です。
金沢大学角間キャンパスの山をひたすらどこまでも登っていきます。
わたしもキャンパスを過ぎて、その登り口付近までは走ったことがあったのですが、実は峠まで登り切ったことはありませんでした。
ちょうどボスと姫の誘ってくださった日が空いていたので、二つ返事で挑戦することにしました。
慣れないGoProの動画撮影の練習にも付き合ってもらえるのはありがたいです。
上り坂 〜 峠
早朝5:00に若松ロードパークに集合しました。天気もよく絶好の練習日和。
※ここから登りはほとんど写真なしでお送りします。
チームのボスと姫と3人でスタートしました。2人はベテランランナーなので難関コースも心強いです。
姫は、2019年の「白山白川郷ウルトラマラソン」を共に走った仲ですが、その時はわたしをぶっちぎりで抜き去り、入賞した実力者。その後あまり一緒に練習する機会はありませんでした。超絶マイペースで、アップダウンをものともせず、淡々と走れるランナーです。
ボスはわたしよりちょうど20歳年上ですが、わたしとそんなに変わらない走力で頭が下がります。全国の年代別ランナーランキングでも上位に位置する市内マラソン界隈のレジェンドです。
動画撮影は、先日の「とやま清流マラソン」の反省を踏まえ、キャップに取り付けた角度を調整してスタートしました。
なんだか前回よりカメラ自体がぐらぐら揺れるような気がしますが、気のせいかでしょうか?
途中から気になって、カメラを外して手持ちで撮影しました。
どれくらい揺れていたか、後で動画を見比べてみます。
こちらが前半10kmのラップです。
キロ6分〜7分台でぐっと耐えます。
坂の途中にこんな広告がありました。
「石川県で唯一 ランニング障害に特化した接骨院 金沢マラソンランナー全力応援の店」、RUNはり灸接骨院さんでした。
まさかこんな山道の限られたランナーしか目にしない場所に広告を出すとは。
わたしは幸いまだお世話になったことはないのですが、これで記憶に焼き付きました。今後不調があった際は迷わず行ってみようと思います。
ちなみに、下り側はこんなかんじです。
芸が細かい!
途中、脇の茂みから動物の動く音が聞こえたときはびっくりしましたが、動物そのものは何かわかりませんでした。要注意です。
そうこうしているうちに、峠のゴールが近づいてきました。最後まで容赦なくきつい。
なんとか、無事に上り約13kmを走り切ることができました。
途中、勾配は12%と表示がありましたが、体感はそれ以上だったように思います。
ちなみに、途中のトイレスポットは、「医王の里」しかありませんので注意です。
見晴らし最高。下界の田んぼの水面が映えてきれいです。
この絶景具合は、なかなか写真では伝わらないかもしれません。遠くまで空気が澄んで気持ちが良いです。
ここまでほとんど無補給できたのですが、ボスからはあんぱん、姫からはキットカットをいただき、ほっと一息つきました。
峠 〜 ゴール
すこし休憩して、今度は下り坂に挑戦。
過酷な上り坂だったので、反動で下りも相当な傾斜です。
道端にはすこし雪も残っていました。どおりで冷えるはずです。
時おり見られる淡い色の花に癒され、おしゃべりしながら下ります。
ところがしだいに勾配がきつくなり、どんどんスピードが上がってきました。
以下、14km以降が下りのラップです。
なぜか瞬間的にキロ3分台まであがりました。姫がどんどん加速していって、追いつかなくなりました。
さすがウルトラマラソン入賞者。涼しい顔して走って、すごい。
そんなこんなでスタートから3時間後の8:00、若松ロードパークに無事到着。なんとかゴールできました。
激しいアップダウンで、おそらく思った以上に膝にダメージがあったはず。よくよくケアしておきます。
※若松ロードパークから夕霧峠までの往復自体は27kmでした。
夕霧峠、注意事項
ふだんの平地の練習に加え、アップダウンを利用した走力アップにはもってこいの夕霧峠の練習。
走り切れると自信もつくので、初心者ではないランナーさんにはおすすめしたいのですが、挑むにあたってひとつだけ注意があります。
それは、行き先をちゃんと身の回りの方、家族に伝えておくこと。最悪の事態も頭の片隅に置いておくこと。
そのうえで、走っている最中も野生動物や落石、細い道での車の往来、にじゅうぶん気をつけましょう。怪我のないように!
ここは独りで走るのはおすすめしません。
もし地元ランナーさんでご興味のある方がおられれば、お声かけください。
一緒にてっぺん目指して走りましょう。