日に日に気になってきたシリーズ第一弾(笑)第二弾はあるのでしょうか。
文明の利器、「電話」。
みなさん、まだ使っていますか?
お世話になりました、電話
「10月23日」は、1869年のこの日、横浜から東京までの32kmの区間に電信線架設工事が行われたことにちなみ、電気通信省(現総務省、NTT、KDDIグループの前身)が「電信電話記念日」としたそうです。
それから150年余りの月日が流れ、電話は私たちに多大な恩恵を与えてくれました。
昭和・平成の時代は各家庭に固定電話が1台あるのは当たり前。
私も子どもの頃は友達の家に電話をかけて、友達の家族に取り次いでもらうのが普通でした。
自宅でも、固定電話が鳴ると「電話出て~」「え~(めんどくさい)」、というやり取りがよくありましたよね、。
90年代後半から徐々に携帯電話が普及してきて、個人間での電話が容易になりました。
それまで固定電話に電話をして、相手のお父さん・お母さんを介さないように気を付けていた彼氏・彼女も、気軽に携帯で連絡を取り合うようになりました。
今でこそ携帯の無料通話サービスがありますが、昔は異常に携帯代が高かった。。
私が高校を卒業した2000年当時、ようやく手に入れた携帯で、付き合っていた遠方の彼女と何も考えず電話をしまくった結果、一時は電話料金が月額10万円を超えて驚いたのを覚えています。
その時かろうじてバイトをしていたのでなんとか事なきを得たし、本人も必要があって電話を使っていたのですが、しばらく携帯のためにバイトしていたようなものでした。
私だけでなく、多くの人にとって電話は長い間便利なものであり、生活に多大な恩恵を与えてくれました。
電話、本当にありがとうございました。
我が家の電話事情
というわけで、時は流れて現在2022年。
私の電話の使用頻度というと、プライベートでは、息子くんの通う保育園に「今日お休みします」と電話する、くらいでそれ以外ほぼ電話はしません。
もちろん、スマホは使いますが、「電話機能」を使わないということです。
これは特に無理してるわけでもなく、ごく自然とそうなっています。
家族(妻・両親・きょうだい・義父母)に連絡をとる際も、LINEもしくはSMSで用件を伝えることができるので、改めて「もしもし~」と電話する必要が、ほぼないのです。
家族でLINEのグループを作っていることもあり、離れて暮らす家族の状況も逐一報告しあっています。
そんなわけで、自宅に固定電話もありません。
この状況は、我が家が特別ということではなく、おそらく比較的若い世代のご家庭ではよく見られるようになった光景かと思います。(まったく統計を無視していますが。。)
つまり、電話自体、使っている人が極端に減ってきているということです。
町の電話ボックスがなくなってきていることからもわかります。
ここまでみなさんご存知のことをつらつら書くまでもないのですが、現実としてそのような状況、ということを踏まえつつ、問いたいのです。
「なぜあなたは電話を使いますか?」
電話で話すことが必要な場合
現代社会でも、「電話で話す」ことがどうしても必要な場合はあります。
私は、大きく分けてこの3パターンかと考えます。
- メールを使えない、SMSを使えない、LINEを使えない時
- 感情をともなって会話をしたい時
- 相手のメールアドレスやLINEアカウント等を知らない時
「メールを使えない、SMSを使えない、LINEを使えない時」は、例えばご高齢等を理由に電話以外の連絡手段を使えない、という場合。ご本人の努力をもってしてもメッセージでの連絡ができない、という場合はあります。
「感情をともなって会話をしたい時」は、例えば心から謝罪したい時、相手に「大好き」と伝えたい時、相手を励ましたい時、そんな相手の心に寄りそおうとしたい時に電話は威力を発揮するものだと思います。
「相手のメールアドレスやLINEアカウント等を知らない時」は電話がかかってきても仕方ありませんね。
逆にいうと、それ以外コミュニケーションの手段としては、メッセージのやり取りだけで成立する時代なのです。
その電話、本当に必要?
私がふだん、「その電話、本当に今必要??」と疑問に思うことがあります。
プライベートより、仕事の中でひしひしと感じます。
ありがたいことに職場内では、個人間で情報共有できるツールが充実しています。
LINEのビジネス版である「LINEワークス」で同僚はもちろん、社長や役員にも気軽にメッセージを送ることができます。
これはスマホだけではなく、パソコンのデスクトップにも同期して使えるのでとても便利で、メッセージが届いたら最短数秒で返信ができます。
よって、従来どこの企業でもあったであろう、オフィス間で内線で会話をする手間が省かれます。
「お疲れ様です。〇〇さんいますか?」
「今席を外しています。折り返しますか?」
「いえ、それであれば伝言を頼めますか?(お客様)から電話があって、××△△まで折り返し電話がほしいそうです」
「わかりました」
などのやり取りが、個人間でメッセージを送ることができれば、間に他の人を挟む必要がありません。
ところが。
そんな便利なツールが揃っているにも関わらず、いまだにビジネスで「電話」を多用する方が、逆に目立って気になります。
上のような、内線で他のスタッフを挟むやり取りをする方、ばんばん会社用携帯に連絡してくる方、時間おかまいなしで電話してくる方、その手口はさまざまです。
そういった方は、もしかすると電話で得意げに長々と話していることこそ「仕事がんばってるだろオレ!」のように見える、とでも思うのでしょうか。
であれは、勘違いも甚だしいと言うと厳しいでしょうか。
特にビジネスであれば、余計な言い回しや繰り返しは避け、いかに端的に正確に相手に情報を伝えあうかが重要だと思います。
電話を多用する方がひどいのはこんなかんじ。
- 相手にメモをとらせる
- 相手の時間を奪う
- 着信を残すだけで留守電にメッセージも入れない
- 「メール送ったんだけど」と伝えるために電話をかける
そういった方に共通しているのは、「相手の都合はおかまいなし」であることは間違いありません。
要は人の気持ちを考えること、想像することをハナから放棄しているということ。(残念なことに、全然ご本人に悪気があるわけではありません。。)
これが大いに問題があります。
そういった方のふだんの仕事ぶりを見ていると、確かに同僚や取引先への配慮が足りなかったり、我を通そうとする姿勢が見てとれます。
そういった方には、もう少し相手の立場になって連絡手段を考えていただきたい、と思うのです。
もちろん、どうしても急ぎで伝えたいことは電話になることはあるでしょう。
すべてがすべてメッセージでのやり取りで完結できるほど、ビジネスの世界は簡単ではないのでそれも仕方ありません。
ただ、ほんの少し連絡先の相手の置かれている状況への思いやりがあれば、「どうやって伝えよう?」と考えて行動することになるはずです。
必ずや行動は変わります。
ありがとう電話、これからもよろしく、電話
とはいえ、電話がコミュニケーションのツールとして完全になくなるのは、まだ先の未来になりそうです。
そうなった時は人類は、無感情の生物になってしまうのでしょうか?想像したらホイミスライムみたいな宇宙人がひしめく世界を想像してしまいました。
未来はわかりませんが、しばらくは電話とそれ以外の伝達手段をケースバイケースで使っていきたいものですね。
そしてひとつ言えるのは、現代社会では何事も「学ばなければ簡単に淘汰される」ということ。
この先、もしさらにメールやLINEなどのツールの他に発明されるものがあれば、私たちは積極的にその使い方を学んでいかないと、「まだLINE使ってるの?うけるwww」と若い人に笑われるかもしれません。
人にバカにされないためではないですが、自分自身や大切な人を守るという意味でも、その時代その時代にあったコミュニケーションツールを学ぶことは大切だと思います。
私は「あー、それね、最近の〇〇、ワシ使い方わからんし、LINEでいい?」なんて言うお年寄りにはなりたくありません。
それにしても、次なる画期的なコミュニケーションインフラはどんなものなんでしょうね。
おしまい!≡⊂( ^-^)⊃♫