「ただいまー」
自宅に帰ってきて玄関で靴を脱ぐとき、私はどちらかと言えば「ぱっと脱いで、そのまま放置」タイプでした。
毎日履いている靴は、例のごとく靴紐のない、あのOn。
仕事帰りや買い物帰り、ついバタバタしてしまうので、正直、靴を綺麗に揃えることを考えもしなかったのですが、ある日ふと気づきました。
7歳の息子くんが、毎回玄関できちんと靴を揃えているのです。「むむっ?」それに気づいた時、驚きと感心を同時に覚えました。私たちパパママが特別に教えたわけでもないのに、彼は必ずきちんと向きを揃えて靴を整えているのです。
「どうしてこんなにきちんとしているのだろう?」恥ずかしながら、私自身、子供の頃にそうした覚えはあまりありません。いや、ほとんど適当だったはず?
私たち親も時々は「ちゃんとくつをそろえようね」と声をかけることがありましたが、特段頻繁に言うわけでもなく、何より彼が自然とそうしているしぐさに「美しさ」を感じた、というのはおおげさでしょうか。
そんな息子くんの姿に触発されてから、私も靴を揃えることを意識してみました。
ぴたっ。
靴を脱いだら、その場で向きを揃える。たったそれだけのことなのに、不思議。なんとも言えない心地よさがあるんです。
まるで散らかっていた心が少しととのえられるような、感覚。たしかに「日本の生活では当たり前」と言われる行動ですが、実際にやってみると「当たり前」の価値を改めて感じられます。
きっと、毎日忙しくてもこうした小さな行動が、心の安らぎにつながるのかもしれませんね。
さらにこの「靴を揃える」という行為について気になったので、訪問先で失礼のないような靴の脱ぎ方のマナーも調べてみたところ、こちらの令嬢養成学校チャンネルさんの動画が参考になりました。(私はおじさんですが…)
あわわ、私、これまで思いっきりお迎えの方に対してお尻を向けて上がっていました。これからは恥ずかしくない所作でよそのおうちにお邪魔したいと思います。
ということで戻って、玄関で靴を揃えること。息子くん本人にとっては何気ない行動かもしれませんが、ワタクシ、パパには大きな気づきでした。おかげさまで、またひとつ「人としてちゃんとした」習慣が身に付きそうです。
こうやって毎日少しずつ親である私たちが教えた覚えのないことを、自ら考え行動している息子くんを見ていると、本人が外の世界でちゃんと学んできているのだなと、感謝の気持ちが湧いてきます。学校や学童のみなさんありがとうございます。
まだまだ親としていたらない部分が多いかもしれませんが、こうして自然にそこを補ってくれる存在がそばにいることに、感動を覚えずにはいられません。いつもありがとうね、息子くん。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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