ちょっと目を離したすきに
その日は8歳の息子くんがインフルAのため高熱で寝込んでおり、苦しそうにうなされていました。とはいえ、わずか30分のランニングであれば、まだ寝ている家族に迷惑はかからないだろうと思い、早朝、いつものように外へ走りに出ました。(※人が誰もいないところ)
ですが、戻ってきたとき、ふだんまだ寝室にいるはずの妻と息子くんが、すでに起きていたのです。??あれ。おかしいな?
妻に話を聞くと、私が外を走っている間に、妻が誰かの足音に気づいたとのことでした。その足音は私ではなく、息子くんのものだったのです。
高熱でぼんやりとしていた彼は、「パパ?ママ?」と私たちを探し、玄関まで来てしまいました。さらに、玄関の鍵をカチャリと開け、長靴を履いて外に出ようとしていたのです。
気温0℃、雪の積もる極寒の朝
その日は気温0℃で、外には雪が積もっていました。そんな極寒の中、具合の悪い子どもが長靴を履いて外に出ようとしていたことを想像すると、ぞっとしました。
彼はおそらく、高熱の影響で意識がもうろうとしていたのでしょう。寝室で私がいないことに気づき、パニックになったのだと思います。隣で寝ていたはずの妻が見えていなかったことも、熱のせいだったのでしょう。
それでも、私が目を離したことで子どもが危険な状況に陥った事実は変わりません。妻がすぐに玄関で息子を見つけてくれたからこそ、大事には至りませんでしたが、もし気づかなかったらと思うと、後悔の念がどっと押し寄せました。
家族を最優先する覚悟
このことをきっかけに、私は考えを改めました。どんなに短い時間でも、家族が体調を崩しているときに自分勝手に外に出るのは控えよう。たとえ自分がどれだけ健康であっても、家族が体調を崩しているときは、目を離さず寄り添うことが大切だと痛感しました。(※妻から承認を得た場合は特例)
私もいずれ体調を崩すことがあるでしょう。そのときは、家族に助けてもらうことになるはずです。だからこそ、家族の体調が優れないときは、無理をせず一緒に過ごすことが大切です。
いまさらながら、生活の中で何を優先すべきか、改めて考えさせられました。自分の日課のランニングも大切ですが、それ以上に大切なのは家族の健康と安全です。これからは、家族の状況をしっかり見極めながら、自分の行動を決めていきたいと思います。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫