息子くんが空手を習いだしてから、スポーツに打ち込む親の気持ちというものが、ようやくわかるようになってきました。
極真空手を習う5歳の息子くん。
習い始めてから3ヶ月で、ここまでは基本的な「型」の練習がメインだったのですが、クラスが代わって「組手(くみて)」の練習も入ってくるようになりました。
組手は型と違い、目の前に戦う相手がいます。
素早く突きや蹴りを繰り出し、外から見ると殴る蹴るの応酬です。
同じ年長の中でも一番小柄な息子くん。
当然周りの子たちと比べるとパワーがなく、あっけなくぼこぼこにされます。
これが正直、親としては見ていてものすごく辛いのですが、私たちもぐっと堪えて彼の頑張りを見守ります。
押されてばかりの息子くん。
彼なりにこらえ、押されつつも、負けじと突きと蹴りを繰り出します。
初めはネコパンチのようなふにゃふにゃしたパンチしかできなかったのですが、だんだんスイッチが入ってくると変化がありました。
毎日ママさんと足を上げて練習している回し蹴り。しだいにそれを狙うようになってきました。
もちろん、突きと比べて大きなモーションなので、なかなかうまく当たりません。
空振りで転んでしまうことも何度もありますが、むくりと自分で立ち上がります。
そして起き上がって油断していると、相手に隙をつかれ、またまた倒されます。
しかし、倒されても何度でも起き上がります。
ぼこぼこにされているのに、泣くことなく、めげずに立ち向かう姿に、感動します。
これが、スポーツに打ち込む親の気持ちか。。。
初めて心臓がずんと苦しくなりました。
自分が5歳の頃、何か打ち込むことがあったか?叩かれたらすぐに落ち込んでいなかったか?
そう考えたら、目の前で果敢に挑む息子くんが心から誇らしく思えました。
空手の習い事をしている息子くん。
パパさんは、君から大事なことを教えてもらっています。
倒れても起き上がって立ち向かう姿、練習した回し蹴りが相手にヒットしたところ、その動画をパパさんママさんは繰り返し見ています。
そして、それを見たら、どんなことでもがんばれそうな気がします。
練習が終わって、外野で見守る私たちのところに駆け寄ってくる息子くん。
「パパさんママさんおつかれさま!」と笑顔で言ってくれます。
いやいや、お疲れ様は君だよ!と毎回つっこんでしまいます。
自宅では他のことで甘えることはあっても、空手に対してぐちをこぼしたり、できないということは言いません。
そんなやさしくまっすぐな息子くんが、空手でどこまで行けるか、わかりません。
だけど、彼ががんばろうと打ち込む限り、パパさんママさんは全力で君のことを応援します。
パパさんママさんの先生こそ、君なんです。
単純な親ばかですが、せっかく親になったからには親としての大切な気持ちを味わいたい。
こんな温かな気持ちになれただけでも、息子くんとママさんと出会えた奇跡に感謝したい。
息子くんの空手の習い事で、逆にたくさんのことを学ばせてもらっている、そんな最幸な毎日です。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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