このたび開催された長野県松本市の「松本マラソン」に関する話題をX(旧Twitter)で追いかけていた際、ゲストの柏原竜二さんのコメントに目が留まりました。
むむ、なんですかそれ?
柏原さんのおっしゃる「あの、取れなかったエイドをもう一度」みたいなコーナーとは、本大会目玉企画「峠の茶屋」プロジェクトのひとつの「おもてなし茶屋」のようです。
へーぇ、コース中の難関を「食」で応援するコーナーが沿道にあって、その流れで、フィニッシュ後にそこで提供されるものと同じものを食べることができたのだとか!
上の表を見ると、いろいろおいしそうなものがずらり。提供されるメニューの「◎」、フィニッシュでたくさん並んでいるのがうれしくないですか?信州そば、信州リンゴ、その他信州のソウルフードが目白押し。SNSの投稿を見ると、レース中これらを食べられなかったトップ選手たちもゴール後に食べることができて満足されたようです。
これまで独自の自虐的なプロモーションを展開してきた「松本マラソン」。ここにきてランナーへの「おもてなし」が強化されて、また面白くなってきました。(※実は筆者はまだ参加したことがありません)
そこで思ったんです。
全国各地、多くのマラソン大会でエイドステーションには、地元の名産品や特別なフードが並べられ、ランナーを迎えてくれるじゃないですか。ですが、どちらかというとスピードを重視するランナーにとって、エイドでの休憩はタイムロスに繋がって、給食をゆっくり楽しむ余裕がありません。
特に自己ベストを目指すランナーは、エイドを涙ながら横目に通り過ぎることが多いもの。しかし、その中には「本当は食べてみたい」という気持ちを抱える人も少なくありません。(きっとみなさん食べたいでしょ?)
だからこそ、今回松本マラソンが導入した「おもてなし茶屋」は、そんなランナーたちの思いに応えるうまいアイデアだと思います。
ゴール後、ランナーがあの瞬間に戻り、食べることができなかった地元の美味しい料理を味わえる場が設けられているというこの取り組みは、レース終了後の楽しみが追加され、地元の食文化をさらに深く体験させる機会を作り出しているのではないでしょうか。
なるほど、たしかに考えてみると、地元・金沢マラソンに参加する際、同様のアイデアが導入されれば良いのにと思ってしまいます。
金沢マラソンでも、エイド(食べまっしステーション)には金沢がほこる和菓子やカレーなどが多数用意されていますし、それも大きな目玉ですから。
ちなみに金沢マラソン2024で提供された給食はこちら↓
ですが、タイムを気にしながらの参加では、どうしてもこれらの魅力的な食べ物を味わう余裕がないのがちょっと悲しいところ。本当は、あれこれ食べたい…。
だからこそ、ゴール後にそれらを味わうことができたらめちゃくちゃ嬉しいと思います。ね、気持ちよくゴールした後、みなさんゆっくり金沢カレー食べたくないですか!?できればカツ入りのものが良いなぁ。
さらに、松本マラソンの「おもてなし茶屋」のような仕組みは、観光地としての地域の魅力も再発見させる力もあるのではないでしょうか。特に、遠方から訪れるランナーにとって、地元の味を再現する場があることで、参加者と地域が一体となった楽しい思い出が作られると思うのです。
おいしいものが食べられたら、それの購買意欲につながる、地元の消費につながる、みたいな良い流れができるかも?要は試食コーナーを大会の中でどの走力のランナーにも均一に用意するようなものですよね。(速かったら食べられない、遅かったら食べられる、をなくす)
勝手に妄想します。もしかすると、こちら地元金沢マラソンの運営にも、今回の「おもてなし茶屋」が導入されれば、地元の魅力をさらに発信できるだけでなく、リピーターの獲得・増加にもつながるかもしれません。
もちろん、大会運営側にとっては、エイドステーションのフードを再度提供するためのコストや労力が必要ですが、それ以上にランナーの満足度が爆上がり、次なるエントリーにつながるはず…なんて想像してしまいました。
いわゆる「おもてなし」がひとつのテーマでもある我らが金沢マラソン、大会の節目を迎え、もう一段階レベルアップするのに参考になる取り組みだと思うのですが、関係者のみなさん、いかがでしょうか。
もちろん、他の全国各地のマラソン大会にも応用可能な取り組みなので、さぁ、次にこのアイディアを取り入れるのは一体どこなんでしょう?早いモノ勝ち!
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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