人気ミニマリストYouTuberのTakeruさんの三冊目の著書。
今回はミニマリストとお金をテーマにした、勉強家Takeruさん渾身の一冊です。
ミニマリストYoutuber Takeruさん
ミニマリスト界隈では有名な頑張り屋(失礼？)Takeruさん。その経歴には勇気を与えられます。
難病の再発、収入・貯金ゼロになったことで心機一転。ミニマリズムに目覚め、身の周りのモノ、住環境や人間関係を見直して人生をリセットすることに成功。
すべてがゼロの状態から、節約・貯金・副業・投資を駆使し、2021年には今話題の「FIRE(経済的自立)」を達成されました。
「モノをより少なく、自由で豊かな人生」を実現するためのミニマリズムを啓蒙しています。
前作、『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』・『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術』では、ミニマリストへの入門指南書のような内容でしたが、新作はミニマリズムとお金の関係をより掘り下げたものになっています。
勉強家ミニマリストの汗と涙の結晶
今回の新作「貯まらない生活はもうやめよう」を読んで思ったのは、著者のTakeruさんが「本当に勉強家な方だなぁ」ということです。
ミニマリズムとお金の関係が体系的に整理されているので、気になって巻末の参考文献を見たところ、様々な分野の本を読みこんでいることがわかりました。
さすが、どん底の人生から復活を遂げた方のメンタルはすごい。穏やかな方ですが、「人生を変えてやろう」という気迫を感じます。
特に今回はお金がテーマになっているので、お金や投資についての関連書籍が多いです。
中には両＠リベ大学長の「本当の自由を手に入れる お金の大学」もあるので、私たち同様、かなり影響を受けているようです。(両＠リベ大学長が唱えるお金にまつわる力は5つに対して、Takeruさんの解釈では4つ、など)
とはいえ、それぞれで学んだ知識が易しくかみ砕かれて紹介されているので、ミニマリズムやお金の初心者にとっては非常に読みやすい内容だと思います。
「ですます調」の文体もYoutubeとリンクしたTakeruさんの人柄が現れているので読んでいて安心感があります。
「お金に振り回されないマインドづくり」から始まり、「〇〇投資」の考え方、時間の使い方、が続き、立ち止まって考えてみるコーナーもあるため、納得しながら読み進めることができます。
知識の整理、次へのステップのために
今回の「貯まらない生活はもうやめよう」は、ミニマリズムに目覚め、ある程度モノを手放して自由を味わいつつある方にとっても、知識の整理と次へのステップへのヒントになるはずです。
実際にモノを手放すことが、お金が増えることに直結することは、ここまでミニマリズムを実践してきた私も感じています。
昨今注目されているインデックス投資の超入門編のくだりもあり、やはり私たちの行きつく先はそこなのか、と考えさせられます。
「ミニマリストって、断捨離する人のことでしょ？」とよく言われるのですが、すこしピントがずれています。
その本質は、自分にとって不要なモノを手放し、身の回りの環境を整えた先に自由を見つけることになります。
私も徐々にその世界が広がりつつあるので、本書のようなミニマリストのステップアップのための指南書は非常にありがたく思います。
モノを減らし、身軽に生きていたらいつの間にかお金が増えていた。
誰もがきちんと学んで行動していけば、この先そんな未来が待っているかもしれません。
愚直に、今日できることをこつこつ積み上げていきましょう。
