「まずは親知らずを抜きましょう」
43歳の私。これからの人生、なにより健康を大切にしようと心を入れ替えた春でした。

とりわけ歯の健康は、体全体にも影響する大事なポイント。意を決して、歯科矯正で実績のある歯医者さんでカウンセリングを受けてみることにしました。
そこで先生から言われたのは、「まずは親知らずを抜きましょう」という提案。これまで特に親知らずが邪魔だと感じたことはなかったのですが、「とうとうこの時がきたか!」と妙に納得してしまいました。
えーい、どうせなら、全部まとめて抜いちゃいましょう。数年前、妻も勢いで4本まとめて抜いたことがあり、その男前でワイルドな行動力には驚かされたものです。
そして今度は私の番。あの時の彼女に倣って、潔く全抜きする決意を固めました。
偶然の再会、そして覚悟を決める
歯医者さんで紹介状を受け取り、大学病院の歯科口腔外科へ。緊張しながら受付を済ませると、なんと、趣味のランニングチームのメンバーHさんにばったり遭遇。
普段は走る仲間というだけで、お互いの職業などあまり知らなかったのですが、彼女は歯科衛生士さんだったのです。
私「ちょっとね、親知らず抜くんです」
Hさん「何本?」
私「ぜんぶです」
Hさん「一気に?」
私「一気に」
Hさん「えっ?」
私「えっ?」
——そんなやり取りがありました。もしかして、この年で全部抜くのはそんなに珍しいことだったのでしょうか?私は単純に、「いらないものなら取っ払っちゃえ」と考えていたのですが、どうやら思ったより度胸がいる決断だったようです。
それでも、リスクについてしっかり先生から説明を受け、納得した上で同意書にサインしました。予約は来週。来月のウルトラマラソンへの影響も考え、早めに動くことにしました。
これが第0次関門、と武者震いする
診察を終えたあと、Hさんに笑顔で送り出されました。彼女はウルトラマラソンもフルマラソンも、さらにはトライアスロンまでこなしてしまう超人ランナー。私よりぜんぜん速い。
そんな彼女に負けないよう、私も自分なりのチャレンジに挑もう。と勝手に燃えてきました。
来週、いよいよ「いらない歯」を抜く日がやってきます。これが、歯科矯正の第0関門。新しいスタートラインに立つための第一歩だと思うと、なんだか武者震いします。
痛みも、恐怖も、乗り越えていこう。未来の自分のために。よーし、抜くぞー!
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫