【ミニマリスト】マシンガンズ滝沢秀一さんに学ぶゴミ清掃員のお仕事

ミニマリストしぶさんのTwitter(@minimalist_sibu)の投稿で気になるメモがありました。

しぶさんのTwitterより

しぶさんが「メモ」としてシェアしていたのは、お笑い芸人とゴミ清掃員の二足のワラジをはいている「滝沢秀一」さんのYahooニュースの記事で、元は「文春オンライン」の記事です。

しぶさんがピックアップした滝沢さんの強烈な言葉に私も見入ってしまったので、さらにシェアさせていただきたいと思います。(前後編になっています)

文春オンライン
「作業中にバットで殴られた」「ナイフで刺された」事例も…ゴミ清掃員歴11年目のマシンガンズ滝沢秀一(46... 芸人とゴミ清掃員の二足のわらじで環境問題に取り組む、マシンガンズの滝沢秀一さん。 コロナ禍で「エッセンシャルワーカー」として脚光を浴びるゴミ清掃員だが、かつては...
文春オンライン
可燃ゴミを掴んだ途端に血が吹き出て…「触るなーーっ」日本で一番有名なゴミ清掃員が語る、人間性を疑う“け... 芸人とゴミ清掃員の二足のわらじで環境問題に取り組む、マシンガンズの滝沢秀一さん。 10年以上の清掃員歴の中で遭遇したけしからんゴミや、ゴミから見える民度など、“出...

これらの記事を読んで戦慄が走りました。

ふだん私たちの日常生活のいわば裏方としてお仕事をしている、ゴミ清掃員さんの方の生々しい実態が赤裸々に語られています。

滝沢さんはゴミ清掃員の仕事についてこう言います。

街が街として健康的に機能するには衛生的である必要がある。だから清掃って、ガス・水道・電気と同じで絶対に必要なインフラなんですよ。なのに、現状ゴミ清掃員は「底辺職業」なんて言われている。

 これはきっと仕事の大変さに対して賃金をはじめとした待遇が見合っていないという意味だと思うんですよ。それは保育士や医療従事者も同じだと思いますけど。

文春オンラインより

アメリカではゴミ清掃員のお仕事は年収1000万円もらえるので、5人の募集に対して1000人くらいの応募があるそうです。

長年のキャリアの中では、仕事中にバットで殴られた、ナイフで刺された、という作業員の方もいたそうです。恐ろしすぎます。

ゴミ清掃員さんの仕事について知らない方からひどい仕打ちを受けることが日常茶飯事だったと言います。

「ズルい」って感情やクレームって、人の顔が見えないから出てくるんじゃないですかね。相手の行動も見えてないから、ストレス発散的に暴力的な言葉を投げつけていいと思うのかもしれない。いい加減なゴミ出しをするのも同じことです。

周りの芸人はみんな、「滝沢がいつ回収するかもわからないから」と、僕がゴミ清掃員になってから分別をちゃんとするようになったと言っています。

 そういうとき、挨拶が絶大な効果を発揮するんですよ。毎朝「おはよう」って言い合う仲なら、クレームはこないし、分別もちゃんとしてくれる。そんな下心で、僕はいつも挨拶するようにしてるんです。

文春オンラインより

また、日々捨てられているゴミを見ていると世の中の流れも分かるようになるそうです。

使っていないものはゴミとして出てこない。「出口」は嘘をつきません。「本麒麟」が本当に売れていることも、ココナッツオイルが飽きられたことも、日々ゴミを見ていると全部わかるんですよ。

文春オンラインより

ひとつひとつの言葉が体験を元にしているので重みが違います。

現場でゴミを拾う際の危険についても触れています。

可燃ゴミの中に割れたガラスが混じってて、掴んだ途端に血が吹き出たことがあります。あとは、寡黙なベテラン清掃員のおじさんが大声で「触るな―――っ」とダッシュで止めに入ってきたことがあって。そのとき僕が掴もうとした袋の中には、使用済みの注射針がびっしり入っていました。そのゴミがあった場所は普通の住宅街で、残りは全部普通のゴミ。1つだけ爆弾が混じってたんです。

文春オンラインより

こんなこともあるのですね。先の周囲の人から受けるバットやナイフでの横暴や、現場でのケガ、想像以上の過酷さに震えます。

そんな滝沢さんが、ゴミを捨て方はコロナ禍によって変わってきたと言います。さらにそこには、富裕層とそうでない層との違いも垣間見えます。

一般的な住宅のほうが、ゴミの量は圧倒的に多いです。ファストファッションや100均の影響もあって、みんなバンバン買ってバンバン捨てるんですよ。緊急事態宣言期間中は100均のプラスチックカゴを死ぬほど回収しました。あとは梅酒の瓶。日本人は梅酒の自作を禁じられたのかと思うほどの量でしたね。

文春オンラインより

金持ちのゴミが少ないのは、本当に欲しいモノしか買わないからじゃないかと思いました。高級住宅地からは大量の缶チューハイも出てこないし、爪切り7つとかも出てこない。「安さ」でモノを買わないし、たぶん室内が整理整頓されているから、無駄な買い物もない。で、その傾向はバブルのときも今も変わっていないんです。

文春オンラインより

このくだりが、私にも実感として刺さりました。

私の住んでいる地域は(我が家以外)高所得の方が大勢住まわれていますが、町のゴミステーションはいつもきれいで、違反ゴミが回収されずに放置されていることはほとんど見たことがありません。

所得云々だけで決めるのは乱暴かもしれませんが、確かに家賃が格安のアパート・マンション周りのゴミ捨て場はいつもゴミが散乱している印象があります。

こういった点でも、自分の住む環境・地域を選ぶことは大切だなと感じます。

滝沢さんのゴミ清掃員としての活動はご自身の新たなキャリアにつながり、今や執筆活動をされたり環境省のサステナビリティ広報大使任命されたりと幅広く活躍されています。

ご自身のブログではすぐに実行出来そうなゴミを減らす方法を発信しており、私たちの生活のヒントにもなるはずなのでぜひ参考にしたいものです。

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マシンガンズ 滝沢秀一
マシンガンズ 滝沢秀一 マシンガンズ滝沢秀一【芸人・ゴミ収集・作家】オフィシャルサイト

滝沢さんのホームページのトップには、

「僕は『世界のゴミを減らしたい』と思っています。」

と飾らない言葉があります。

私も、もうそれがすべてだなと思います。しゅっと背筋が伸びます。

私たちが生きている世界を、一人一人が大切にしようとすること。

それが必ずや大きな力になるはずです。

私もゴミを捨てることに関して、自分にできることを考えて行動しよう!

おしまい

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