極真空手を習う5歳の息子くん。
彼から教わることが多すぎて、本当に空手を習ってよかったなと思います。
君が続ける気持ちがある限り、パパもママも応援するよ。
白帯の中の最弱
この記事を将来息子くんが目にすることがあったら、怒られると思いますが(笑)あえて言います。
客観的にみても、道場の白帯の中で「組手」(1対1の対戦形式)においては、我が家の息子くんは間違いなく最弱。誰と戦っても必ず押されます。
まだ組手で試合を経験したことがはないのですが、もし試合に出ることがあっても今のままでは瞬間、負けるでしょう。
ネコのような弱いポコポコパンチ、利き手の左手は出るけど右手がおろそかになっている、腰が入っていない、など、改善すべき点はたくさんあります。
それでも、パパママから見てすごいなぁという点があります。
びびらない
息子くんは超マイペース。
ふわっとしていて、闘志がない、というのは空手というスポーツをするにはマイナス要因かもしれません。
ぼーっとしていること、ふらふらしていることもよくあり、都度先生に注意されます。
ただ、そのせいか誰を相手にしても「びびる」ということがありません。
息子くんは周りの同い年の子と比べると、だいたい頭1個分ほど背が低く、身体も細いのでより小さく見えます。今の時点では、全然空手に有利な体格ではありません。
そんな彼ですが、組手の練習の時、目の前に身体が大きな子と対峙しても、「びびる」様子はありません。
もちろん、相手の攻撃を避けるためにステップを踏んで下がることはあるのですが、決して逃げ出すようなことはしません。
だいたい相手の足が長いので、前蹴りをされると吹き飛ばされて、手が届かなくなる、というところで苦戦しているようです。
中には好戦的な子もいて、パンチとキックの連打にぼこぼこにやられることも多々あります。
重心を前にかけるように気を付けているのか、以前より完全に倒れることはなくなりましたが、毎度相手に押されまくります。
何度押されても立ち向かう息子くんの姿を、妻と私はじっと外野で見守ります。
立ち向かうだけで
そんな息子くんの様子を見ながら、ふと自分のことに置き換えてみました。
私も身長162cmで小柄なのですが、もし身長180cmの相手と対峙して戦わないといけないシチュエーションになったら、どうするか?
完全にびびって逃げ出します。自信をもって即答できます。
頭一つぶん大きい相手を前にして、恐れない、というのが無理な話です。
それに比べて息子くんは、全員自分より大きな相手に立ち向かって、パンチやキックを当てようとしている。
私はそれを見て、「あぁ、もうそれだけでじゅうぶんだ」と感じました。
もちろん、これは絶対に息子くんには言えません。彼のやる気をそぐことになるからです。
しかし私としては、自分より大きな身体の相手と対峙して、「逃げる一択」ではなく、「立ち向かう」という選択肢を知ってくれたことに意義があると思うのです。
もし今のうちに大きな身体の人と向き合うことに慣れれば、今後学校や社会で身体の大きな相手と向き合っても臆することも少なくなるかもしれません。
先はわかりませんが、小さな身体で「逃げる一択」のまま成長するよりかは、はるかにましだと思います。
だから、道場でたとえ最弱であろうと、ただただ相手に立ち向かうだけでパパママはすごいと思っています。
親ばかかもしれませんが、どの親御さんも似た気持ちは感じているのではないでしょうか。
パパママのルール
空手の道場で練習している際に、我が家なりのルールがあります。
それは、私と妻においては、「野次を飛ばさない」こと。
周りを見ていても、数名の親御さんは子どもが一生懸命取り組んでいることに対して、やじをとばします。あえて言いますが、「野次」です。
「野次」とは辞書的な意味では「人のことなのに騒ぎ立てること」だそうです。「野次馬根性」もそうですね。
子どもが頑張っている姿に「野次」をとばす必要はありません。それが合うお子さんなら良いのかもしれませんが、少なくとも私は自分に置き換えると、親から外野から何か言われると恥ずかしいし「うるせぇ」と思ってしまうでしょう。
道場での練習中は、あくまで先生に子どもを完全に預けて、先生からの叱咤激励で成長してほしい。そう思っているので、親は余計な「野次」をとばさないほうが良いと思います。
聞いているとその野次が、果たして子どものためなのか、自分のためなのかわからないものもあります。
だから私と妻は、じっと息子くんの取り組みを見つめるようにしています。
彼が一生懸命がんばっていると、先生が適宜アドバイスしてくれます。道場においてはシンプルに、それだけで良いのです。
お疲れ様
息子くんは、毎回練習が終わったあと、笑顔で私たちに駆け寄って来てくれます。
「パパさんママさん、おつかれさま。楽しかった~(⌒∇⌒)」と言ってくれます。どんなに押されてもボコボコにやられても、泣きべそもかかないし、なんだかもうメンタルすごいなと(笑)
私たちとしてはもうそれだけでじゅうぶんで、彼が楽しいならそれで良いと思います。くどくどあーだこーだ言いません。
自分のがんばった直後に、親からごちゃごちゃ言われたらテンション下がりますよね。
できなかったことの反省は後でするとして、終わった後はその場で思いっきりがんばりを労います。
お疲れ様、息子くん。
パパさんも君を見習ってマラソンもお仕事も、あきらめずにがんばるよ。
君には、負けない。。!
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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