ミニマリスト=賃貸派?持ち家派の視点
たびたび言及していること。「ミニマリストは賃貸派」というイメージがよくありますが、私は真逆、注文住宅の持ち家派です。
我が家も築4年が経とうとしていて、この間、何度か「持ち家を選んで後悔していないか?」と自問してきましたが、ここにいたるまで答えは常に「持ち家でよかった」で変わりません。なぜそう思えるのでしょうか?
その理由を考える中で、三田紀房さんの漫画『インベスターZ』第118話の一節がしっくりきました。
主人公・財前は自宅の住宅ローンの仕組みが気になり、調べていると自分の父がとんでもない借金を背負い必至に返済を続けていることに驚愕します。そして父がまともな判断ができない「バカ」だと感じ、そのことについて父の真意を聞いたところ、投資目線だった彼にとって思わぬ答えが返ってきたのです。
たしかに、これは親という親にとって正論であり、持ち家であることの理由としてよくある答えかもしれません。
そうなんです。子どもたちに清潔で快適な空間で生活してほしい。そこで思い出を作りたい。実際に親になってパートナーと子どもと自宅で過ごすようになると、この気持ちが痛いほどわかるのです。
家族と過ごす「特別な空間」を作る
これは誰にでもできることでないこともじゅうぶんわかっています。ですが、私は「注文住宅の持ち家」に魅力を感じます。自分たちが作った間取りで、家族が自由に生活できるようになったこと、もうそれだけでこの人生良かったなと思っています。
自分たちのライフスタイルに合わせた家づくりができることは注文住宅の大きなメリット。家族がストレスなく暮らせる動線や収納の工夫、ちょっとしたデザインのこだわり。これらは「自分たちだけの家」だからこそ叶えられたものです。そしてその空間で、笑ったり泣いたり、かけがえのない時間を共有することで、家そのものが「家族の記憶の器」となるのです。
それがたとえ国や企業がばらまいた「商売の餌」にかかっていようが、持ち家に住んで過ごしてきた時間は嘘じゃない。ローン返済が続くとしても、今この瞬間の幸せや思い出が、人生で何にも代えがたい価値を持っていると感じます。
数字や理屈では測れないこの感覚こそが、持ち家を選んでよかったと確信できる理由なのです。
一生の思い出を刻む場所
この記事を書いている今、クリスマスツリーがリビングで静かに光っています。まだ家族が起きてこない、早朝のこの時間も味わい深いもの。
もちろん、持ち家を選ぶかどうかは各家庭の事情によりますし、賃貸のメリットも多いのは周知の事実。ですが、私にとって家は「家族の心の領域」であり、一生の思い出を刻む場所。だからこそ、この選択にいまだ迷いがありません。つまり「なんとなく持ち家」ではないので、大目にみてやってください。
この一度きりの人生、死ぬまで「この家でよかった」と思えるだろうと信じています。それだけで、大きな買い物をしてよかったと心から言えます。今この瞬間も、家族との時間を大切に味わい続けたいと思うのです。
家を選ぶという決断は、特するか損するか、数字や理屈だけでなく、「心」に響くかどうかが大切なんですよね。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫