「さっき言ったよ」はいらない
ある人がこんなふうなことを言う。「それ、さっき伝えたよ」「前にも言ったけど…」。字面にすると、ひどく不快で余計な一言のように感じます。
まてよ。いや、もしかしたら、そんなフレーズを、私もとくに意識せずに言っているかも??そう考え出したら冷や汗が出てきました。
それを聞いた相手は、きっといい気持ちはしないはず。相手が理解できていないのは、こちらの説明が不十分だったのかもしれない。そう思うようにしたい。
伝え方やタイミングにもう少し工夫をすれば、スムーズに伝わっていたのかも。なのに「前にも言ったよ」なんて、余計な一言を添えてしまえば、相手の心には小さなトゲが残ってしまうのでは?
別にいま現在、具体的に自分が発した言葉が原因ではないのですが、考えてしまいました。
余計なひと言が摩擦を生む
伝えるべきことと、あえて言わないでおくべきこと。その見極めをつける力は、人と気持ちよく関わるうえでとても大切だと感じます。
つい感情のままに「なんでわかってくれないの?」と口にしそうになるときこそ、一歩引いて冷静になる。相手を思いやる姿勢、聞く耳を持つ姿勢が、自分を成長させてくれる気がします。
妻にも、子どもにも、職場の同僚や友人にも。その場のちょっとしたイライラで発したひと言が、関係にヒビを入れてしまうことだってある。
わざわざ自分からトゲをまくようなことは、やめておかないと。私もそんなとき、あるかも?いや、きっとある。
失敗して、気づいての繰り返し
「言わなくて良いことは、言わなくて良い」。その当たり前のようで難しい教訓を、改めて心に刻みたい。
私もふとした会話の中で、自分の言葉に相手が一瞬困った表情を見せたとき――あぁ、余計なひと言だったな、と自分の未熟さに気づかされます。
でも、それもまたひとつの学び。こうして気づけたことで、今日から先を変えていける。人と関わるというのは、きっとその繰り返し。失敗して、気づいて、また失敗して、気づいて。
自分の思っている以上、もっと自ら発する言葉を大切にしないと。そして、ほんの少しでも周囲の人が心地よく過ごせるような、そんな関わり方をしていかないと。
気づきをくれた日常に、感謝だなぁ。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃