【ピアノ】この先30年後、私はどんな顔でピアノを弾いているのだろう

今年2023年3月に旅立った、作曲家・ピアニストの「教授」、坂本龍一さん

代表曲、「Merry Christmas Mr. Lawrence」。

晩年のこちらのテイク、何度聴いても魂が震えます。

ピアノをつむぐ一音一音、そしてその表情から、ご本人の死生観がにじみ出ているような、そんなふうにも思えます。

たった6分足らずのモノクロの映像とピアノの旋律に、すべての心がもっていかれる…。

私も昨年、大好きなこの曲を練習してみるも、当然ながらこの最終形にははるか遠く及びませんでした。

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ですが、このピアノ曲で感じる感動はホンモノだとして、これからワタシの目指すところが見えたような、そんな気がします。

坂本龍一さんは1952年1月17日生まれの、享年71歳。

私は1982年1月生まれの、41歳。

教授はちょうど30歳年上にあたることを、最近になり知りました。

そして想像するのは、71歳で静かにピアノを弾く自分の姿。

40歳で始めたピアノ。

今はまだたどたどしくても、人生の終盤は、私もこんなふうに穏やかに鍵盤をなぞっていたい。

昨年「Merry Christmas Mr. Lawrence」を弾いてみようと練習していましたが、しばらく弾かずにいると、悲しいことに、指がスタートポジションすら覚えていませんでした。

譜面を見ながら、おそるおそるイントロから指をすべらせてみると。

ファ♭ミファ♭シファ♭ミファ♭ミファ♭シファ♭ミ…。

なんと、自然と動く…!

わわわ。

わずかに残っていた感覚が、まだ生きていたようです。

そうだ。。

ろうそくの灯をもう一度手で覆って、復活させるような気持ちで、ゆっくり弾いてみよう。

今年のクリスマスまで、気持ちを込めてこの曲と向き合ってみよう。

果たしてこの先30年後、私はどんな顔でピアノを弾いているのかな。

きっと世の中は激変していて、このブログの記事も残っていないかもしれないけど。

その時は、どんなちゃちなモノでも良いから、ピアノがひとつあったらいいなぁ…。

ふとそんなことを思って、雪の降る季節に自宅の鍵盤の前に座るのです。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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