1カ月間、傾聴に徹してみた
思い立ってから1カ月、例の「全肯定に全集中の呼吸」を実践してみました。これは、対人の場面で相手の話をとことん傾聴すること。自分の話を挟まず、意見も言わず、ただひたすら共感に意識を集中させる時間を作るという試みです。
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やってみると、これが意外と難しい。つい「自分も!」と言いたくなったり、「こうしたらどう?」とアドバイス(謎バイス)したくなったりするものです。ですが、それをぐっとこらえて、相手の話に耳を傾けることに徹すると、新たな気づきがありました。
それは、「話を聞いてくれてありがとう」と言われることが増えたこと。こちらはただ頷きながら聞いていただけなのに、ありがたいことに、感謝の言葉をもらえるのです。逆に、「え~っ、そんなたいしたことしていないのに、感謝されるって、どういうこと!?」、正直、驚いています。
傾聴の効果と気づき
「全肯定に全集中の呼吸」を実践する中で、相手の表情が変わる瞬間がありました。安心したような顔を見せる人、ほっとした表情になる人、言葉を詰まらせながらも話し続ける人。そういった反応を目の当たりにし、「なるほど、話を聞いてもらえることが人にとっての救いになるのか」と気づかされました。
また、ただ話を聞くことは決して「イエスマン」になることではないと実感しました。相手の気持ちを受け止め、寄り添うことで、その人が前に進むための力を与えられるのだと。
傾聴には、お金も時間も特別なスキルもいりません。ただ、話を聞くときに手を止め、目を向け、身体と心を向けるだけ。これだけで、相手にとって大きな支えになるのです。
これからも続けていきたいこと
1カ月間続けてみて、私はこれまでどれほど「話を聞く機会」を無駄にしていたのかを痛感しました。ですので、これからはどんな相手に対してもこの姿勢を続けていきたいと思います。性別・年齢問わず、ビジネスにおいても、プライベートでも、変えるつもりはありません。
「全肯定に全集中の呼吸」は、単に相手を肯定することではなく、相手の心に寄りそうこと。その中で、自分の生き方にもヒントを得られることがあるのだと気づきました。
そしてワタシの訓練もまだまだ始まったばかり。これからも意識して続けていきたいと思います。すぅ~はぁ~‥
おしまい ≡⊂( ^-^)⊃♫