「子どもを甘やかしたら、甘ったれになる」
育児の世界ではたびたびそんな話になります。
「うちは子どもを甘やかしすぎているから、甘ったれな性格になってしまう。。」
と心配する親御さんも多いと思います。
息子くんの通う保育園でもらったお知らせの中に、「甘え」に対するヒントがあったのでご紹介します。
甘える壺
実はその保育園からもらったプリントを私が捨ててしまったことに気づいて、妻に聞いたところ写真を撮っていたということでした。ごめんね!
このコラムでは「甘える壺」という考え方で、「甘えさせる」ことと「甘やかす」ことの違いを説明しています。
こちらの元ネタは、白山市の内科・小児科「多賀クリニック」多賀千之(たがかずゆき)先生の著書だそうです。(「多賀先生のあったか子育てアドバイス」心力舎)
甘やかすこと・甘えさせること
多賀先生によると、「甘やかす」こと、「甘えさせる」こと、それらは大きく異なるといいます。
「甘やかす」とは、大人の都合に合わせて、子どもの気持ちを物やお金で埋め合わせすること。
「甘えさせる」とは、スキンシップや態度や言葉によって、子どもを安心させること。
この二つ、どちらが子どもにとって望ましいかは明白です。
ただ、なかなか日常生活の中で意識的に「甘えさせる」を実践できているご家庭はそう多くないのではないでしょうか。
私たち親は私たちの都合で子どもにモノを与えがちです。
彼ら彼女らをコントロールしようとするために、手軽にモノを与えることで解決しようとします。
おもちゃを与えたり、タブレットやテレビで動画を観る環境を与えたり、つい簡単にコントロールできる方法を選んでしまいます。
もちろん、例にもれず我が家でもたくさんYouTubeのお世話になっています。
子どもが画面に集中している間は静かにしているし、自分のやりたい作業がすすみます。
ですが、果たして毎日その繰り返しだけで子どもの気持ちがは満たされのか、つまり「甘える壺」は満たされるか?
きっとそうではないとことは、直感的にわかりますね。
時間を共有すること
では、子どもの自己肯定感を上げるため、「甘える壺」を満たすためには、どうすべきか?
つまりはこういうことです。
「甘えさせる」→ 「子どもと同じ時間を共有する」
大切なのは、親が意識的に自分の時間を子どもに差し出し、同じ時間を共有すること、だと言えます。
そして「あなたのことを見ているよ。大丈夫だよ。」と感じさせること。
たくさんのモノを与えるより、短くても同じ時間を過ごせたら、きっと子どもの「甘える壺」は満ちるはず。
これはわが家で意識している点です。
結果的に、同世代のお子さんのいるご家庭より、自宅のおもちゃはかなり少ないと思います。逆に全然買い与えていないかも・・?
そのせいか、ふだんはかなり工夫してレゴで遊んでいます。
パパママ 幸せの壺
親子いっしょに過ごす時間について、我が家のルールがあります。
5歳の息子くんが、一人で遊んでいたりテレビを見ていたりして、「お~い!きみたちー!」と呼ばれたら、必ず手を止めて息子くんのもとに飛んでいきます。
彼が見てほしいものを必ずいっしょに見ること。これを心がけています。
今現在息子くんが興味のあること・もの、それをパパママもいっしょに興味をもって見る。
招集がかかったらスマホを見ながら片手間で返事をしない、ように気を付けています。
また、毎日息子くんと取り組んでいる「30日プランクチャレンジ」。これは30日が経った後、またリセットして最初からやり直しています。
一日のうち、必ず一緒にトレーニングする時間を設けているので、これも大切な時間です。
今はまだわかりませんが、これからも親といっしょに過ごす時間の積み重ねが、きっと彼の自己肯定感を高めることにつながるのではないかと思います。
いつまでもパパママのことを呼んでくれるわけじゃない。
そう考えたら、もっと同じ時間を過ごして、子どもの「甘えの壺」を満たしてあげたいなと思うのです。
それにより、逆にパパママの「幸せの壺」が満たされていくのも感じます。。