【ランニングあれこれ】どこまで行くのか?マラソンのインフレの話

ここしばらく、マラソン界隈でインフレが起きていると話題になっています。

インフレ(インフレーション)とは、物価の上昇のこと。近年さまざまなモノの価格が値上がりしていますよね。

特にマラソンで思い当たるのは、大会参加料であったり、シューズだったり、開催都市の宿泊料であったり。関係するあらゆる要素で値上がりを実感しています。

これを受けて、「ランナーに厳しい時代!」なんてネット記事に取り上げられこることもあったりするのですが。

体感としては、本当に好きで走っているランナーは、今くらいの価格変動では出場を断念しない、というところでしょうか。

これがフルマラソンをエントリーするのに30,000円かかる・50,000円かかる、となったらまた変わってくるかもしれませんが、2万円台で推移するここ数年はまだ多数のランナーの許容範囲なのかなと思うのです。

これは完全に体感レベルなので、相当数のランナーさんが大会参加料の値上げによって、「走りたいけど走れない」ようなことになっていたら、すみません。

ところで、私が思う「マラソンのインフレ」とは、実はこういった料金・価格の話ではないんです。

それは、ずばり距離の話。

人間、走れるようになったら、いったいどこまで距離を伸ばしていくのだろう?ということです。

そもそも私たちは幼児期のかけっこから始まり、小学校の数キロのマラソン大会を経て、陸上部に入ったならば5000mや10000mを走ったりすることもありますよね。

そして大人になってからはマラソンに進む方もいます。初めは5kmや10kmから始まって、ハーフマラソン、そして42.195kmのフルマラソンへの挑戦、といった段階で距離を伸ばしていくのが一般的かと思います。

初めは数キロしか走れなかった人が、こつこつ距離を伸ばして、ハーフやフルを走れた時の喜びって、どんなだっただろう?

私もかつては初心者だったのに、なかなかその頃の気持ちが思い出せません。

20代半ばは10kmしか走れなかったのが、30歳前後でフルマラソンを完走。

そして35歳以降、チャレンジしてきた100kmのウルトラマラソン、そのほとんどで完走することができました。(DNFは一度だけ)

さらに、41歳で念願の250kmの超ウルトラマラソンも完走して、今にいたると。

はじめは数キロだった距離が、いつの間にかあれよあれよと、何倍、何十倍にも伸びてしまったのです。

これは単純に、自分が走りたかったから。走っている最中、走り終わってから、どんな景色が見られるだろう?そんな好奇心もあわさって、ただ走ってみたかったというのが、正直なところ。

たしかに毎度マラソンは新鮮な感動を与えてくれて、自己肯定感を高めてくれて、自分のことを好きにさせてくれる、最高のアクティビティだなと感じます。

ここまでたまたまうまく記録を伸ばしてこられたからか、そう前向きにとらえています。

ですが、この距離のインフレ、これ以上膨らむといったいどうなるんでしょう?

私も、ぼーっとした時にそんなことを考えてしまったりします。

確かに250km以上の距離を踏むレース、実際にありますし、好んで参加されるタフなランナーさんたちもいます。

過酷なスポーツにも関わらず、みなさん笑顔で走っておられるものですから、てっきり「意外と簡単なの?」なんて思ってしまいますが、ぜんぜんそんなことはないはずです。

私としては、体力の限界を感じた250kmが、ひとつの分岐点になるかなと感じています。

さらに上には上があるんですよ。250kmから300km、400km、500kmと。(もちろん数日かけてのレースです)

国内最高峰は、NPO法人スポーツエイド・ジャパン主催の「本州横断フットレース」でしょうか。

その「本州横断ステージ」では、青森から下関までの1,550kmを制限時間720時間で駆け抜けるといいます。

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フルマラソンを走ったばかりの方からすると、「??」ですよね。はい、私もよくわかりません。

このように、せっせと走る距離を伸ばし続けることは言わば、一人マラソンインフレ。

一度突き抜けてししまったら、それより短い距離が、なんとなく面白味に欠ける。

多くの超長距離ランナーさんが感じるその気持ち、私も少しずつわかるようになってきました。

このままいったいどこまで行くのだろう?

確かに、100kmのウルトラを走ることができれば、フルマラソンを2本走ったことになるし、250kmのマラソンは、実にフルマラソン6本分にもあたるというわけのわからなさ。

「超ウルトラの世界で突き抜けたいのかどうなのか?」

人に聞かれたら、私は期待された答えを返さないだろうと思います。

なんというか、突き抜けた先からもう戻って来られないような、妙な不安がある、というか。

きっとそんなことはないんでしょうけどね。怖いモノ見たさもあり、実際にちょっと怖いというだけです。

すみません、まとまりのない変な話をしてしまいました。

マラソンの距離のインフレ。自分の中で消化して、また楽しんで走っていきたいと思います。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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