いつも自由に趣味に打ち込ませてもらっているありがたい身分として、おそるおそる妻にきいてみました。
「私が好きに走ってることを、正直どう思ってるの?」
結果、私が好きに走っていることに対して「特に何も思わない」とのこと。
その答えを聞いて盛大にこけそうになりましたが、なんだかほっとしたのも正直なところです。
ふだん私は、職場へは車や公共交通機関を使わず「通勤ラン」というスタイルで通っています。
朝は着替えやタオルやお弁当をリュックにせっせと詰めて、家を出ます。
自称ミニマリストですが、通勤ランの時だけは荷物はマキシマムになります。
雨が降ろうが雪が降ろうが、基本的に毎日通勤ランをしています。
ふだんは妻のほうが先に自宅を出るのですが、たまに出る順序が逆になったりすると、玄関先で笑顔で「いってらっしゃい」と見送ってくれます。
その時外が悪天候であっても、妻から「大丈夫?」なんて今まで言われたことがありません。ましてや「車で送って行こうか?」もありません。
その代わりといってはなんですが、自宅の近くに住む義父のほうが私を心配し、悪天候の早朝は「職場まで送りましょうか?」とメールが届きます。
もちろん、その場合は無下に断ることはできませんので、素直に「よろしくお願いします」と返します。
どうも妻からすると、私のやっているランニングは安心なのだそうです。
私はお酒を飲んだりタバコを吸ったりギャンブルをしたり他の異性とこっそり遊んだり、しません。
だから、妻は隙があれば外を走ってくるランニングという趣味にのめりこんでいる私のことを、「旦那としてはまだマシなほう」だと思ってくれているそうです。
当たり前ですが、最低限家事を分担をしつつ、家族との時間をないがしろにしなければ良いのです。
これで私がランニングにのめりこんで、かつ家族にマイナスな影響を与えるようなコトに興じていたら、それは妻にとっても面白くないはずです。
そのせいか最近ランニングと並行して楽しんでいる音楽も、大目にみてくれています。
本当にありがたいことです。
これはひとつ、妻の好きなことを私も制限していないことにも理由があるのかもしれません。
妻がやりたいことは我慢せずにやってほしい。
欲しいモノがあれば買ってほしい。
行きたいところがあれば行ってほしい。
会いたい人には会ってほしい。
私たちは共働きなので、別にご自分の稼ぎはご自分の責任で使えば良い、と思っています。
パートナー自身、後悔しないお金と時間の使い方をしてもらえれば、本当にそれで良し。
特に打ち合わせしたわけではなかったのですが、我が家では自然とそのような暗黙の了解があるようです。
ただ、「言わなくても分かっているだろう」は良くないので、改めて言葉にして確認したというわけです。
来週、また独りで100kmのウルトラマラソンに挑戦してきます。
それについても特に何も言われません。
来年は250kmのさらに厳しいレースにも出ようと思っています。
もっと先のことを言うと、再来年は海外のレースにエントリーするつもりです。
そのことをちゃんと妻にお伝えしたところ、
「死ななければ、オッケー♪」
とのことでした。
だからと言ってこれからも「干渉しないで」とは言うつもりもないので、お互いのやっていることを適度な距離感で見ていたい、と思うのです。
私にできることは、家族に心配をかけないようにしつつ、いかに自分の満足感を高めること。
好きなことをさせてもらっている身分として、何をやるにもそのバランス感覚は忘れずにいたいと思います。
よっしゃ、がんばろ。