【家族】ギブアンドギブアンドギブアンド、ギブ

時はハロウィン、10月下旬。

子どもたちが外を出歩けば、自然とお菓子をいただけるという。いつからかハロウィンというイベントが定着してから、彼らにとっては楽しみな時期になったことでしょう。

我が家のパントリー(食品庫)にある息子くん(7)のお菓子のバスケットも、各方面からいただいたおやつがわんさか増えてきました。

おー、定番のお菓子から君のいつも食べているものまで、いろいろあるね~。これでも減ったほうで、一時期は食べきれないほどありました。

私が子どもの頃こんな状況だったら、間違いなく際限なく独りでぱくぱく食べていたなぁと思っていると、息子くんが提案がありました。

息子くん:「パパ、どれでもいいからあげるよ」

私:「えっ、パパはいいよ。きみが食べたらいいよ」

息子くん:「いいからいいから!」

すっと差し出すお菓子。

私:「あ、ありがとう」

息子くん:「まだいいよ、これもあげる」

私:「えーっ、いいよ!それ、きみが好きなやつでしょ?」

息子くん:「いいからいいから、はいっ」

と渡される、お菓子。

ちょっ。きみ、大好きなお菓子をよくそんなに気前よく分けられるね、手放せるね?

息子くん:「もっといいよ、ほら、これもあげるよ」

私:「ノーッ!もうこれだけでいいかな、ありがとう」

結局これだけいただいちゃいました…申し訳ない。いや、ありがとう。

そして一方で、ママからはこんな話も聞きました。

ママと息子くんといっしょに食べていたおいしいドーナッツ。自分のを食べ終わったママに、息子くんが半分分けてくれたそうな。本当は手に持っているそれも大好きなやつでしょ?それも躊躇く分けてくれました。

ママとドーナツを半分こした息子くん。にこにこで楽しくおやつタイムを過ごしたということでした。

このように、最近なにかとパパママにギブしてくれることが多い、息子くん。もちろん、そこには他意はなく、ただただ「あげたい」だけで、「あげたから〇〇してね」なんて言われることは(今のところ)ありません。

すごいなぁ…。もしかして、きみ、誰に教わるわけでもないのに「ギバー(人に惜しみなく与える人)」になっちゃったの?

※参考文献 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 / アダム・グラント

どうも周囲の話を聞くと、近くに住むおじいちゃんおばあちゃんに対しても同じようなことをしているという、息子くん。

親が教えたわけでもないのに、いったいどうして?

マジレスしますと、彼が一人っ子ということも大いに関係があると思います。自分のものを奪われる危険がない環境にあるため、周りに対して寛容になるということは想像できます。

そして、いったん与える立場になると始まる好循環ゾーンに入っていることも理由のひとつでしょう。

人に与える → 相手が喜んでくれる → 相手から優しくしてもらえる → うれしい → 人に与える 

そうしていつも機嫌よく過ごしているから、人に好かれ、自然と彼自身にモノが集まってくるのだと思います。

なるほど、すべてのはじまりは、人に与えること。私たち大人はそこについつい打算を挟んでしまうので、自分の気持ちとその結果と折り合いをつけては、疲れてしまったりします。

そうだ。もっと気楽に、息をするように、人に与える側に回ってみよう。目の前でせっせとママにもお菓子を配ろうとする息子くんの姿を見て、パパもそう思ったのでした。

※ただし、子どもにはテイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)という人種も間違いなくいるということは説明しないといけません。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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